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プロ野球、大物移籍の半世紀

ファン置き去りの人事異動? それとも組織活性化の最善策?

2013年12月13日(金)

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 昨日の友が今日の敵になる。プロ野球の移籍はチーム編成に欠かせないが、当事者には様々な問題が伴う。

 ファンの気持ちも複雑だ。好きな選手がライバル球団へ移り、憎いチームの選手がひいきチームに加わることもあるのに、それを認めなければならない。それでもこの時期、移籍の話は水面下でいくつも進んでいる。

 1981年のオフに南海から西武へ移籍した片平晋作は、シーズン中から身辺にトレードの気配を感じていたそうだ。ベテランならそのあたりの球団や首脳陣の動向を肌で感じる。そこで「チームの同僚との会話でも、球種やコースの好き嫌いを話題にしなくなった」と漏らした。

 同じパ・リーグの球団へトレードされたときに備えたのだ。清原和博の西武入団があって片平は大洋へと移ったが、西武での5年間は南海戦でもよく打った。

 今年のオフには井端弘和が中日から巨人へ、小笠原道大が巨人から中日へ移った。

 旧チームの内情を知り尽くしたベテランである。機密保持はどうなるのだろうか。外からはうかがい知れない貴重な情報を持ち込んでくることも期待されるだろう。それを承知のうえで、両チームともサインの大幅な変更などの手を打つ。選手も移籍退団したベテランにウイークポイントをつかまれていることを踏まえて、それぞれに対策を講じるに違いない。移籍が多いこの世界では、個人情報を自己責任で守らないと生きていけない。

結局はカネで選手を売る仕組みか

 巨人はフリーエージェント(FA)宣言をした広島・大竹寛、西武・片岡治大も獲得した。94年の中日・落合博満に始まり、広島・川口和久、ヤクルト・広沢克実、西武・清原、ダイエー・工藤公康、日本ハム・小笠原、ソフトバンク・杉内俊哉らを次々と傘下に加えた巨人の「FAハンティング」は今も続いている。

 各球団が取り合うFA選手を戦列に加えるには大金を要する。争奪戦に勝つのは財力豊かな巨人、阪神、中日、ソフトバンクなど。主力選手を取られるのは、ヤクルト、広島、DeNAなどである。

 取られる側に同情が集まるが、FA宣言する実力派に高給を払うのが苦しくなり、引き留めることができないケースが多い。FA選手獲得球団から「人的補償」として代わりの選手を取ることもできる。

 だが、取ることができるのは相手が「プロテクト」した28選手と外国人選手以外から。欲しい選手はほぼ囲い込まれており、結局はカネでスターを売り渡す格好になる。

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「プロ野球、大物移籍の半世紀」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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