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「バイトテロ、一生許せない」 あのそば店社長からの手紙

バイトの悪ふざけで倒産した多摩市「泰尚」の慟哭

2013年12月16日(月)

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 「バイトテロ」で企業が倒産に追い込まれる事態がついに発生してしまった。

 東京都多摩市。東京都下の丘陵地帯に造成された多摩ニュータウンにあるそば屋の「泰尚(たいしょう)」。幹線道路沿いの好立地で営業していたにも関わらず今年8月に閉店。東京地裁に破産を申請して、10月9日に破産手続き決定を受けた。

 同社は前社長が亡くなった昨年9月にそれまで3カ所あった店舗を1店に縮小しての再建中だった。その最中、思いもかけない事件が起きた。

 アルバイト店員の男子大学生が店内での悪ふざけ画像をインターネット上に公開したのだ。「洗浄機で洗われてきれいになっちゃった」というコメント付きで洗浄機に横たわったり、顔を突っ込んだりした画像をツイッターで投稿。さらには流し台に足をかけたり、胸をはだけ、店の茶碗をブラジャーのように胸に当てたりした画像など、目覆わんばかりの画像も投稿していた。

 問題行為が発覚して、ネットが「炎上」する騒ぎになったのは8月9日。「不衛生だ」などとクレームの電話が相次ぎ、店は閉店に追い込まれた。そして、その後、営業を再開することなく、破産に至ってしまった。

 いわゆる「バイトテロ」によって倒産にまで発展するケースは稀だ。日経ビジネスでは破産直後から同社の小川純子社長にインタビューを申し込んでいたが、なかなか連絡を頂けなかった。一通のファクスが編集部に届いたのは12月1日。それは小川社長直筆の「慟哭の手紙」だった。

12月1日、小川純子社長から編集部に届いた直筆のファクス

 「私の思いをすべて書きました。日経ビジネスだけにこれを送ります。ぜひ、そのまま掲載してください」。そんな本人の希望通り、全文を原文のまま以下に掲載する。

 突然の出だしで失礼いたします。

 私と主人は共に東京に生まれ、主人の父はサラリーマン、私の父は公務員、双方共に片親に早く死なれ、決して幸福とは言えない環境だったと思います。そして主人は専門学校卒とは言え暴走族のリーダー、私は一流企業に就職しましたが高卒です。

 主人が30才の時に独立、(有)泰尚を始めました。細かい数字は割愛させて頂きますが、大繁盛いたしました。飲食の基本は早い、安い、そして美味しい、とにかくお客様に喜んで頂く事、そしてまた来店して頂き常に笑顔を絶やさず、本当によく働いたと思います。

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「「バイトテロ、一生許せない」 あのそば店社長からの手紙」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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