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「オムニ」なんて言われたって分からない

セブン&アイの鈴木会長に答えてもらいたかったこと

2013年12月19日(木)

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 「オムニチャネル」

 このひと月、流通・マーケティング関係者らはこの言葉をやたらと耳にしたのではないだろうか。一般の人にとっては、どこかで解説を聞かない限りは意味が取れないのではと感じる。だがその言葉は、何か新しい時代がやって来るかのような新鮮さと可能性を伴って、急に紙面を飾るようになった。

 過去の新聞や雑誌記事のデータベース「日経テレコン21」で、主要全国紙やNHKニュース、ビジネス総合誌などを対象に「オムニチャネル」で検索をかけてみた。期限の定めはなし。するとヒット数は44件で、そのうち37件が今年の7月以降、つまりこの半年以内に書かれた記事だった。

 「オムニ」は英語の接頭辞で、「すべて」とか「あまねく」といった意味になるようだ。後ろの「チャネル」は日本語にすれば「経路」で、流通業に関して使われる場合は言葉全体で「すべての販売経路」といった感じになるのだろうか。

 細かい定義は様々だが、要するに、通常の店舗のほか、テレビやカタログの通信販売などの従来の販路に、インターネットという新たな道を加えて「全部の販路で物を売る」といった意味だ。

 ひと口にネットと言っても、最近は接続する機器もパソコンのほかスマートフォン、タブレットと多岐にわたる。また、ネットで予約して店舗で受け取ったり、逆に店舗で試してネットで買ったりと、購買行動もネットとリアルの垣根がなくなっている。「オムニチャネル」という言葉には、単に実店舗でもネットでも商品を売るという意味だけでなく、顧客や商品に関する情報を販売経路の区別なく連携させ、多様化した消費者の購買行動に対応しようという意味が含まれている。

 そうした表面的な言葉の意味は、流通業に関わる記者として把握しているつもりではある。だが、それでも私はいまだにこの言葉が意味することがよく分かっていない。流通業が「オムニ」に対応すると、具体的には一体どんなことが起きるのか。そのイメージが、恥ずかしながら、自分の中で一向に育ってこないのだ。

セブン&アイが仕掛ける「オムニ」

 この言葉が急に様々な媒体で使われ始めたのは、国内流通2強の一角、セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長が盛んに口にしていることと無関係ではない。

 目下、「最強」の誉れを享受するコンビニエンスストア、セブン-イレブン・ジャパンの40周年記念の式典でも、鈴木会長はオムニチャネルという言葉とともに「店舗とネットを融合」する重要性を熱弁していた。

 冒頭の日経テレコン21で、先ほどの検索結果の中で「セブン」という言葉を含むかどうかで絞り込みをかけてみる。すると、ちょうど半分の22件が該当した。少なくとも活字を中心とした主要メディアでは、「オムニチャネル」という言葉を含む記事の5割は、セブン&アイ・ホールディングスまたはセブンイレブンに関わるものだと推定できる。

 このほど、その鈴木会長にインタビューする機会を得た。

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「「オムニ」なんて言われたって分からない」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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