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今年のも腑に落ちない感じ

2013年12月19日(木)

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 テレビの報道番組やワイドショーが今年一年の訃報をまとめて流し始めた。今年もいよいよもって押し詰まってきた感がある。

 これで各地の厄除け大師のCMが流れ始めるとカウントダウン、という感じだが、さすがにそれは気が早いというもので、世間はまだクリスマスも迎えていない。

 年末を年末たらしめている風物というのは、私の子供のころはやはり餅つきだった。

 父親の実家が焼酎の卸問屋という商家だったので、年末の餅つきは、奉公人や親戚一族が集まって一日がかりで行う大イベントだった。集まった家族分の正月の餅を一度につき、丸めてしまうのだ(九州なので丸餅なのです)。7割がプレーンで残りは餡餅。つきたて作りたての餡餅の食感は格別だった。

 いまは地域のコミュニティや家族の行事も減っているだろうから、師走だな、と感じる風物はテレビから聞こえてくるニュース、あるいは年末恒例のバラエティなどテレビ番組そのもの、ということになるだろう。

 さてここに、この時期になると必ずニュース番組で取りあげられる、不可解な2つのイベントがある。

 私だけでなく、大多数の視聴者が……いや、ニュースやワイドショーの出演者達もおそらく内心では少なくない違和感を覚えているにもかかわらず、恒例なのでしかたなく取材し、紹介し、コメントせざるをえなくなっている謎の行事。

 それが「今年の新語・流行語大賞」と「今年の漢字」の発表だ。

 正直、得心した験しがない。
 毎回、なんともいえない腑の落ちなさを味わいながら年は暮れてゆく。

 まず流行語大賞のほうだが、毎年、このイベントが我々に問うてくるもの、それは「流行語とはいったい何か」という深遠なテーゼである。

 「ああ、確かにコレは流行ったねえ」という共感ではない。
 「大賞になったコレよりはノミネートされていたこっちのほうが流行ったんじゃないか」というような、イベントの主旨を納得した上での、実感と受賞ワードとの乖離、でもない(それも多いんだけどね)。
 もっと根源的なものだ。

 いや、もちろん、私の了解が世のコモンセンスとは限らない。
 というか、若いころからどうもそうでないことのほうが多いので、こうしてマンガ家なんかになってしまっている、ともいえる。

 なので、いちおう自分の認識を明らかにしておくが、私が「流行語」と聞いてイメージするのは、ふだんリアルにつき合っている周囲の人間との会話(ネット上のやりとりも含む)において、明らかに頻発されるようになった、新しい言い回しや単語や引用のことだ。

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「今年のも腑に落ちない感じ」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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