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ベテラン製造マン、iPadを大いに使う

タイの日系工場にみるタブレット持ち込みの効果

  • 佐竹 三江=日経情報ストラテジー

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2013年12月24日(火)

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 スマートフォンやタブレットを業務に利用する企業の多くが突き当たるのが、「ベテラン」の壁。IT機器の利用に不慣れなのに、仕事では誰にも負けないという自負がある。そんなベテランは、時としてスマートデバイス活用の“抵抗勢力”となる。

 この逆をいくのが、精密部品メーカーであるセイコープレシジョンのタイ法人であるSEIKO PRECISION(THAILAND)。日本人とタイ人のマネジャーら40人余りが、事務室でも製造現場でも出張先でも、iPadを自在に使いこなしている。

 iPadはまず、情報共有ツールとして威力を発揮した。最初に、マネジャー全員が集う毎朝の会議から紙の資料が姿を消した。次に、クリーンルームに苦労して持ち込んでいた、多種多様な紙の作業指示書なども一切なくなった。

 その後、iPadは製造現場にも浸透。例えば、部品を組み立てる女性従業員たちへの「作業指導」も様変わりした。「iPadで組み立て作業を撮影した動画を見せながら説明すると、理解が非常に早い。従業員からも、直すべき点が具体的に分かると非常に喜ばれている」と、技術部長の徳増洋一氏は語る。

 マネジャーたちが、iPadを小脇に抱えて製造ラインを見回るのが同社の日常風景となった。製造担当の増田修一取締役は、「ちょっとでも気になるところがあると、すぐ撮影して簡単なコメントと共に担当のマネジャーたちと共有し、改善を促している」と話す。

 実は増田取締役には以前からノートパソコンが支給されていたが、仕事道具として常に携帯するには到らなかったという。

「どうせなら仕事も変えてしまおう」

 マネジャーたちは、なぜiPadを積極的に使うようになったのか。「2011年にタイの各地を襲った大洪水で、工場が全面操業停止に追い込まれたことがきっかけ」。当時、タイ法人に幹部として出向していたセイコープレシジョンの矢田光永改革推進室長が話す。

 この「2011年タイ大洪水」では、現地に進出する多くの日系企業が被災した。SEIKO PRECISIONも操業停止に追い込まれた。同社の工場があるナワナコン工業団地(NAVA NAKORN Industrial Estate)が、チャオプラヤー川に臨む海抜2.2メートルの低地にあったため、被害は甚大だった。

 「被災後、高台への移転も考えたが、検討を重ねた末、同じ場所での再開を決めた。ただ、どうせ再開するなら、製造プロセスや防災なども見直して、より強い工場にしようと考えた」(矢田室長)。

被災時のSEIKO PRECISION。現在も同じ場所にあるが、水害に強い工場として復活している。現在は工業団地全体が海抜5.5メートルの防水壁で囲われている。同社が被災後に新設した第2工場でも、床面を従来より5.6メートル高くするなど、多くの水害対策を施した。

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