• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

シリコンバレーを魅了する日本の「宝石」

2013年12月20日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 島根県松江市。この都市名を聞いて、縁結びの神として知られる近隣の出雲大社や、シジミ産地で名高い宍道湖は連想しても、最先端のIT(情報技術)やインターネットを思い浮かべる人は多くはないだろう。

 しかし、今年11月下旬、松江市中心地の県民施設で開かれた毎年恒例のカンファレンスには、県内外から2日間で延べ約900人のソフトウエア開発者が集結した。

 参加者の所属企業には、米AT&Tやレシピサイト運営のクックパッド、クラウド大手の米セールスフォース・ドットコムなどそうそうたる顔ぶれがそろう。海外からも、今やエンジニアなら知らぬ者はいない世界的な開発者向けソーシャルサービス、米ギットハブの共同創業者兼CEO(最高経営責任者)が基調講演のため駆けつけた。

松江市内の県民施設に、多数のソフトウエア開発者が集まった。

 一見、今をときめくネット企業とは縁遠く思われがちな松江に、大勢のソフト開発者を呼び寄せる“磁力”となったのが、市内の企業に在籍するまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語「Ruby(ルビー)」だ。「Rubyワールドカンファレンス」と銘打った今回のイベントは、既に今年で5回目。登壇した企業のエンジニアらがRubyによる最先端の開発技術や社内での活用事例について熱く語り、質疑応答では会場の聴衆を交えて活発な意見交換がなされた。

Webサービスの開発期間を短縮

 ネット関連の新サービスや新技術のほとんどが米国企業から発信される現状にあって、1993年にまつもと氏が開発したRubyは、世界で最も広く使われている日本発のソフトウエア技術と言っても過言ではない。有名どころでも、米ツイッターや楽天、グルーポンなど数多くの企業がRubyを使用していることで知られる。

 Rubyが特に強みを発揮するのが、Webメールやブログ、電子商店街、ソーシャルサービスなど、一般のネット利用者にも馴染みの深い様々な「Webアプリケーション」と呼ばれるサービスの開発だ。Webアプリケーションは利用者が入力したURLやデータなどを受け取って、刻々とその表示内容を変える。Rubyを使うと、サービス提供事業者のサーバー上で、こうした複雑な処理をするためのプログラムを書くことができる。

 もちろん、こうした場面で使われるプログラミング言語には「Java(ジャバ)」や「PHP(ピー・エイチ・ピー)」といったほかの選択肢もあり、開発者は用途や好みによって使い分けている。ただ、RubyはJavaなどと比べて文法が一般的な英語の文法と近く、直感的で使いやすく、プログラムを書く際の命令文(コード)の分量も格段に少なくて済むという利点がある。

コメント0

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「シリコンバレーを魅了する日本の「宝石」」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員