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猪瀬知事、辞任会見で遺した「5000万円の教訓」とは

2013年12月20日(金)

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 猪瀬都知事が辞任を表明しました。史上最多の約434万票もの信頼を背負って船出し、五輪招致を決めて絶頂を迎え、その約3カ月後には二転三転する説明に嘘まで疑われ、厳しく追及される百条委員会の設置が決まるところまでその信用は失墜しました。

 この金曜動画ショーでは、前回、猪瀬知事が信頼を回復するために、クリアしなければならない条件などについてまとめました(前回へのリンク「猪瀬知事、不信感与える条件が“大杉”」)が、日頃、「伝え方」をアドバイスしている身として、途中、何度か挽回の可能性があったことも感じています。

 そこで今回は、一連の騒動を振り返りながら、猪瀬知事が教えてくれた貴重な教訓について、いつものように動画を見ながら考えてみたいと思います。

 ネット動画はアイデアの宝庫、今週もいってみましょう。

おかしな言動は何かの象徴

 それにしてもこの1年の猪瀬知事の身に起きた出来事は劇的の一言です。

 誕生日に「親切な人」だと思った人から5000万円を受け取り、タイトルが「勝ち抜く力」という自身の新刊発売日に辞任を表明しました。ノンフィクション作家として、一体何が起きたのかをまとめるだけでも大きな反響がありそうです。

 もちろん半分は冗談ですが、今後、作家に戻るということですから、どこかでそんな話も登場するのかもしれません。

 今、もう一度振り返ってみたいのは、途中、何度かあった「おかしな言動」です。それらはすべて後に追及につながるきっかけとなったわけですが、コミュニケーションの観点では、往々にして「おかしな言動」はシグナルであり、何かを象徴していることが多いんですね。

 たとえば、慌てて記者会見の場で出した借用証。

 無利子・無担保で返済期日も書かれていなかった借用証は印鑑も収入印紙もなしで、「これで5000万円が借りられるなら苦労しない」と驚きの声が挙がったものの、知事は「信頼関係があればいいと思った」と釈明。その後、総務委員会の集中審議では5000万円を入れたとするカバンを出して実演してみたもののチャックが閉まらない場面もありました。

 イノセント知事という言葉が生まれるきっかけにもなりましたが、今から考えれば、うまく収束できない「焦り」を象徴するものだったのでしょう。

 給料の1年間返上を「私なりの責任の取り方」として提示したのは「やましさ・後ろめたさ」の象徴であり、その後の、「秘書が」「妻が」と言いだしたのは、辞任はすでに心に決めていて、関係者に連絡するための「時間稼ぎ」の象徴だったと考えられます。秘書というのは、こういう時、唐突に出てきて常に難しい役回りを期待されるわけですが、その話題で長時間持ちこたえることは困難で、それは猪瀬知事本人が一番分かっていたことと思います。

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「猪瀬知事、辞任会見で遺した「5000万円の教訓」とは」の著者

鶴野 充茂

鶴野 充茂(つるの・みつしげ)

ビーンスター株式会社 代表取締役

コミュニケーションの専門家として幅広く活躍。リーダーに効果的な伝え方をアドバイスするほか、全国規模のPRプロジェクトに携わる。著書は30万部超のベストセラー「頭のいい説明すぐできるコツ」など二十数冊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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