• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

個人のつきあいこそ、グローバル社会の醍醐味

第8回 個人単位のつきあいの勧め

2013年12月27日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 この時期になると、海外の友人達とのクリスマスカードの交換が楽しみだ。数が多いと大変な作業なのだが、お互いどんどん爺さんになっている、しばらく会わない連中と最近の写真を眺め、近況や考えに関する簡単なメッセージを交換するだけで、懐かしさがこみ上げ、友情が確かめられる。読者にも、多少無理をしてでも、何らかの形でこうしたやりとりを続けていくことをお勧めしたい。

 最近はIT(情報技術)の発達や人間の進化もあり、世界中ますます個人と個人が繋がっている。皆、直接会うのみならず、電話やメール、スカイプなどでも全く国境なく日常的に付き合っている。アジアの連中を見ていても、彼らのつきあいは英語が共通語になっていることもあり、人種、文化を超えて、もはや完全に地域が交際の範囲であり、国の中だけには留まっていない。

国と人とは必ずしも同じではない

 前回までの連載でも触れたが、ますます世界中で繋がるようになっている個人と個人の輪の中に日本人があまり入っていないことは心配だ。日本人による海外の人たちとのつきあいは、国、企業、チーム単位なのでなかなか個人同士にはならないが、世界ではつきあいがもっともっと個人単位になっているのだ。

 我が日本人は、国と人とは必ずしも同じではないという感覚をもっと持つべきだ。国はその時々の為政者によって、国としての思想、主義主張は変わるのだが、個人は個人なのだ。中国はその良い例だ。列強に蹂躪された長い歴史より脱却し、独立するために共産主義を採用したが、共産党一党独裁下の中国政府は、目下帝国主義的な拡大を図り、特にアジアの脅威となっている。

 しかしそこに住む中国人は本来共産主義とは合わない、起業家精神旺盛で、家族第一の個人主義者の集まりだ。もちろん政府の方針通り国民として動かざるを得ない。しかし中国という国家と中国人を、いつも一心同体と考えない方が良い。

 今、日本では日米の盤石な同盟関係と安全保障政策により、中国の横暴に対峙していると強調されている。国単位で見ていれば、全くその通りだ。そして日米が日本にとって最も重要な関係であることは間違いのない事実だ。しかし個人単位で見た場合、米国人と中国人(中華人)との交流と付き合いは、20世紀以来、歴史的にもあらゆる分野において、日本の比ではない。個人ベースでは、即ち“友人”ベースでは米中の理解はもっと進んでいるのではないだろうか。

コメント1

「グローバルビジネスエリートの掟」のバックナンバー

一覧

「個人のつきあいこそ、グローバル社会の醍醐味」の著者

安田 信

安田 信(やすだ・まこと)

安田信事務所社長

1937年生まれ。学習院大学卒業、米イリノイ大学大学院修了(会計学修士)。日・米・アジアなどにおける数多くの多国籍企業の世界で40年を超えるキャリアを持つ。87年、安田信事務所設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

現在の携帯電話は、昔の電話と比べて100倍豊かでしょう。クルマもきっとそうなります。

ジェンスン・フアン エヌビディア創設者兼CEO(最高経営責任者)