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猪瀬前知事の置き土産

「終夜バス」は東京の夜を活性化するか

2013年12月27日(金)

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 辞任を発表した猪瀬直樹・東京都前知事の「忘れ形見」のような施策となってしまいましたが12月20日、都営バスの終夜運行が始まりました。東京の国際化と都市機能の24時間化を目指し、米ニューヨーク市の地下鉄24時間運行を参考に猪瀬前知事が今年4月に発表したものです。運行区間は、夜の繁華街として需要が多いとされる六本木と渋谷の約4km。都バスの通常運行が終了後、約1時間に1本のペースで運行を行っています。

 運行初日、筆者は始発バスに乗るため午前1時に渋谷駅を訪れました。バス停に到着すると、そこには各メディアによる取材クルーが現場に溢れており、まずこの施策がこれほどメディアの注目を集めていることに驚きました。

それでも強気なタクシードライバー

 乗車待ちをしている方々に聞いてみると、おおよそ「記念乗車」を目的とした乗客ばかりでした。何しろ渋谷と六本木間の運行区間に存在するのは「青山学院中等部」「南青山七丁目」「西麻布」「六本木六丁目」の片道たった4停留所です。乗車時間は、たった15分程度。私自身、貧乏学生時代にはこの両駅間を歩いていました。徒歩で約1時間程度の距離です。それを通常の都バス料金の2倍、片道400円で結ぶというのですから、先行きが少々不安になります。

 設定された運行ルート自体、果たして適切なものだったのかは疑問が残ります。確かに渋谷、六本木はそれぞれ日本を代表する夜の繁華街です。特に運行初日となった12月20日は翌日から三連休を控えた週末、かつ忘年会シーズンでもあり、終電以降も街には人が溢れていました。

 しかし、繁華街で二軒、三軒とお店を「ハシゴ」するような方々が、わざわざバスに乗って六本木と渋谷の間を移動するでしょうか。タクシー運転手に聞いてみたところ、「タクシーを使えば深夜料金で2000円弱の距離だよ。友人同士3~4人で相乗りをすれば金額的にはタクシーとほぼ同等。1時間に1本しかないんじゃ、タクシーの方が便利でしょ」と、現時点ではまったく脅威と感じていない様子でした。

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「猪瀬前知事の置き土産」の著者

木曽 崇

木曽 崇(きそ・たかし)

国際カジノ研究所 所長

日本で数少ないカジノの専門研究者。ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部首席卒業(カジノ経営学専攻)。カジノ合法化や風営法のあり方をテーマに、日々奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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