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JALパイロットが手作りでシステムを構築

究極のインソーシング「ユーザーメード」

  • 本間 康裕=ITpro

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2014年1月9日(木)

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 最近、「インソーシング」と呼ばれるシステム内製化の動きが活発だ。行き過ぎたアウトソーシングで不都合が生じ、「自社の事情に合致した情報システムは自ら作るしかない」と考える企業が増えているのだ(関連記事:インソーシングで好機をつかめ!これからのシステム内製術)。

 この記事で紹介するのは、そのインソーシングの究極のミニマム形態である「ユーザーメード」の事例だ。主役は和田尚氏。日本航空(JAL)の社員(パイロット)である。開発したシステムは「JAL CB-CT」と呼ばれている。CB-CTは、Competency Based Check and Trainingの頭文字をつなげたもの。「能力を基盤とした検証と訓練」とでも訳せるだろうか。自社訓練と資格審査での使用を目的に、2013年4月から本格的に稼働させている。

 プロジェクトを推進したのは、和田氏の所属する「運航本部 運航訓練審査企画部 基準室」。特にプログラミングは、和田氏がほぼ単独で担当し、開発ツール「Filemaker」を利用してこのシステム実用化にこぎ着けた。「2011年11月頃に始めて、2012年3月にはデータベースのプロトタイプができた」(和田氏)。特にプログラミングが得意だったわけではない。ファイルメーカーが毎年開催するイベント「Filemaker Conference」で出会ったディベロッパーの社員に頼んで個人レッスンを受けるなどして、腕を磨いたのだという。

システムを作り上げた和田尚氏。ボーイング767型機の機長でもある。

 ちなみに和田氏の正式な肩書きは「運航本部 運航訓練審査企画部 基準室 調査役 767機長」となっている。つまり飛行機の操縦をする機長でありながら、パイロットの運航訓練業務にも携わり、その傍らシステム開発も担当している、というわけだ。まさに“ユーザーメード”である。「やってみないと分からない要素が多かったため、最初から設計図をベンダーに示して開発してもらうのではなく、試行錯誤のできるユーザーメードを選んだ」と和田氏は説明する。

 ちなみに同社のIT部門は、イントラネット内への専用サーバー構築とライセンスの購入を担当。ソフトウエアライセンスやサーバーなどハードウエア整備費を含めて、コストは数百万円レベルで収まった。

ビッグデータ分析で事故可能性を“見える化”する

 ここで、JAL CB-CTとはどんなシステムかを説明したい。まずは、画面をご覧いただきたい。

 下の2つがCB-CTの画面である。上の画面1では、各評価項目ごとの評価・実施状況(回数など)を一覧できる。教官は、各項目ごとに5段階で評価を入力する。下の画面2は、各評価項目の詳細な記録を入力するところ。チェックボックスをクリックして入力できるほか、コメント欄に自由記述で入力できる。できるだけ入力の手間を省くために、テキスト入力以外はすべてキーボードでなくマウスでの入力を前提としている。

画面1
初代CB-CTの画面。各評価項目ごとの評価・実施状況(回数など)を一覧できる。
画面2
各評価項目の詳細記録の入力部分には、ボタンを押したり、チェックボックスを埋めたり、コメントを書き込んだりして入力できる。

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