• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

100本作って反応なし! お粗末 「子ども事故防止」サイト

2014年1月10日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2014年、国内では動画を活用した情報発信が一気に活発化する、という予測がいくつも出ており、この金曜動画ショーとしては楽しみでなりません。そんな中、今週、ある公的機関が子どもの事故を防ぐための啓発動画を100種類も制作・公開したとニュースになりました。もちろん興味深く見ました。その上で正直に言います。あまりにお粗末すぎて涙が出ました。

 いやしかし、これからどんどん動画による表現が増えてくるとするならば、年のはじめに「こんなのは作っちゃダメよ」と指摘しておくのも意味があるのではないかと思い、じゃあどうすればいいのかということも含めて、モデルやヒントになる他の動画を見ながら考えていきたいと思います。

 ネット動画はアイデアの宝庫、それでは今年もいってみましょう。

これを啓発動画と呼んではいけない

 問題の動画とは、経済産業省が所管する独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)が公開した、乳幼児の事故を防ぐために、保護者に向けて起きやすい事故の形態を紹介する動画です。100種類ですよ。すごいですよね。

 意図はいいんです。問題はその中身です。

 ニュースで紹介された「動画集」なるものはここにあります。ぜひ、リンク先に飛んで実際に見てみてください。

 事故の形態は、子どもの発達段階によって異なるそうで、時期に応じて起こりやすい事故をコンピューターグラフィックスで表現しています。1本あたり、多くが10秒前後ですから、数本見るくらいなら負担を感じないはずです。本来ならば。

 しかし、おそらく5本以下でギブアップする人が9割だろうと予測します。それ以上見続けられる人はよほど忍耐力があるか、何か大きな困難を乗り越えてきたかした人でしょう。私が最初に見た時は、3本目で挫折しました。1本目で唖然とし、2本目で落胆し、3本目でそれ以上見る意味を見いだせなくなったのです。

 冷静に考えて、これでOKを出した感覚がちょっと理解できません。

 どう好意的に見ても、こんなのを100種類作りましたから公開します、なんてニュースにしちゃダメですよ。

 そして、これほど見続けることが困難なものを啓発動画と呼んではいけない。

 啓発動画の体をなしていないからです。

 たとえば、この動画を、一体「誰が」、「どこで」、「何のために」、「どのように」使うのかがまったくイメージできません。動画が100種類あるといっても、活用方法が不明なのです。そして、動画フォーマットも一般的なものでないため、ダウンロードしたり、ネット上でシェアしたりといったことが困難です。「こんなのがあるよ」と代表例を誰かに紹介することも難しい。

コメント51

「金曜動画ショー」のバックナンバー

一覧

「100本作って反応なし! お粗末 「子ども事故防止」サイト」の著者

鶴野 充茂

鶴野 充茂(つるの・みつしげ)

ビーンスター株式会社 代表取締役

コミュニケーションの専門家として幅広く活躍。リーダーに効果的な伝え方をアドバイスするほか、全国規模のPRプロジェクトに携わる。著書は30万部超のベストセラー「頭のいい説明すぐできるコツ」など二十数冊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員