• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

オリンパス事件が何を変えたのか

社員たちの選択と決意

2014年1月21日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2011年秋、オリンパスの巨額粉飾事件が日本を揺るがした。1990年代ごろから1000億円を超える損失を隠すため、歴代の経営陣が飛ばしや不明朗な買収を繰り返していた。元社長のマイケル・ウッドフォード氏が英紙に告発した経緯もあり、海外でも大きく報道された。オリンパスのみならず、日本企業全体の信頼まで失墜させた不祥事だった。

 それから2年がたった。粉飾事件に伴う株主からの損害賠償請求額は総額520億円超に上ったが、その多くがいまだに係争中だ。かつての取締役や監査役に対してのオリンパスからの損害賠償請求額も46億円に上る。日経ビジネス1月20日号では、オリンパスの企業研究「絶望からの再挑戦」を掲載している。

 多くのオリンパス社員にとってそうだったように、我々も突然、そうした問題に巻き込まれる可能性がある。ならば不祥事からの再生過程で、内部の人が受け止め、どう変わったのかを追うことは無駄ではないだろう。

 経営陣の暴走により、矢面に立たされるのは現場の社員だ。不祥事の渦中にある企業で働くということは、どういうことなのか。今回、複数の社員が取材に応じてくれた。

 オリンパスは医療機器からカメラ、顕微鏡など、光学技術を軸にした事業を展開している。医療機器事業担当の営業社員は「これが自分の会社に起きていることなのか、現実感がなかった」と振り返る。「社章を外し、紙袋のロゴを隠して取引先の医療機関に行った。病院関係者や患者の目が気になった」という。

 オリンパスの医療機器事業は、世界シェア7割の消化器内視鏡事業がけん引する。医療機関の立場が強く、「半値八掛け」が当たり前の医療機器業界の中で、同社の値引き率は極端に小さい。「製薬会社の営業担当者が医師の時間を少しでも取ろうと居並ぶ中、オリンパスの営業が特別扱いで真っ先に呼ばれることは珍しくない」と若手営業担当者は証言する。

コメント6件コメント/レビュー

あれだけ大きな問題を起こし,日本企業全体の信用を失墜させたにもかかわらず当時の経営陣の「何か問題でも?」という態度には辟易したものです.これが経営層だけの問題で,一般の社員の方々は常識ある人々であってほしいと思っていますが,「実は社風なのでは?」と思う事態に遭遇しました.現在インド在住で,昨年秋口にDelhi近郊のGurgaonの日本食レストランに行ったときのこと.周囲に他の客がいるのも構わず大騒ぎする団体(10名ほど)が.我々以外の客も迷惑そうにチラチラとその団体を見ていましたが気にする風でもない.さんざん大声で騒いだ後の帰り際にチラリとみるとOlympusのユニフォームでした.本来であれば諌めるべき年配の方も同席していらっしゃいましたが,特に注意するでもなし.粉飾問題の記憶も残っている時分でしたから,「さもありなん」という印象でしたが,このような方たちばかりでないことを切に願うばかりです.(2014/01/21)

「記者の眼」のバックナンバー

一覧

「オリンパス事件が何を変えたのか」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

あれだけ大きな問題を起こし,日本企業全体の信用を失墜させたにもかかわらず当時の経営陣の「何か問題でも?」という態度には辟易したものです.これが経営層だけの問題で,一般の社員の方々は常識ある人々であってほしいと思っていますが,「実は社風なのでは?」と思う事態に遭遇しました.現在インド在住で,昨年秋口にDelhi近郊のGurgaonの日本食レストランに行ったときのこと.周囲に他の客がいるのも構わず大騒ぎする団体(10名ほど)が.我々以外の客も迷惑そうにチラチラとその団体を見ていましたが気にする風でもない.さんざん大声で騒いだ後の帰り際にチラリとみるとOlympusのユニフォームでした.本来であれば諌めるべき年配の方も同席していらっしゃいましたが,特に注意するでもなし.粉飾問題の記憶も残っている時分でしたから,「さもありなん」という印象でしたが,このような方たちばかりでないことを切に願うばかりです.(2014/01/21)

医師からはむしろ「悪いのは経営者で、現場ではない。今まで通り製品とサービスをしっかり供給してくれ」といわれるケースが多かったという。というのがとても印象的だ!経営者を選ぶ方法が「一番設けたやつ」とか「大株主が・・・」「派閥の長が・・・」など色々あるのだろう。経営者選出の方法と監査役選出方法、なんといっても株主総会をどう運用して経営者を取り締まるかにかかっている気がしてならない。(2014/01/21)

記事の最後に、「オリンパス事件の本質は何なのか」 と記していますが、それを追求する糸口のひとつと思われる、経営側の内部通報者への姿勢を改めない態度...最高裁での敗訴にもかかわらず判決無視とも思える上告を繰り返す(結果は不受理と棄却)...に触れてないのは、単なるヨイショ記事にしか読めません。(2014/01/21)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長