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不思議の国のニュース

2014年1月22日(水)

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 『重版出来!』という大変に面白いマンガが注目を浴びたおかげで「出来」の読み方が「しゅったい」であることを知った人は少なくないだろう。

 かくいう私も近年まで「でき」と読んでいた。
 最近では、それも間違いではない、というふうになってきているようだが、もともとはやはり誤用……というか確信犯的誤用で、現場での慣例が定着したゆえのことらしい。

 これは印刷記事、というか、たいてい文字情報として入ってくることが多く、なかなか「音」で聞いたことがなかった言葉なので(とくに私は聞いたことがない)長い間知らないままになっていたのだった。

 これが歌であるとか、テレビのニュースのように、まず「音」から入ってくる言葉は、逆に長い間文字を、そして意味を取り違えていたりしていた。昔のテレビはいまみたいにしつこくテロップで念押ししたりはしないから、よけいに気づかなかったのだ。

 まもなく都知事選だが、たとえば選挙の際の「任期満了にともなう」というお決まりのフレーズ。これを、同じくかなりいい歳になるまで、私は「人気満了」だと思っていた。

 人気満了……少し考えれば意味が通らないので気づきそうなものだが、一度「人気」と刷り込まれると、なぜか頑なにそう思いこんでしまい「今回の選挙はそれほど投票前から話題になっているのか」とか、あるいは「現職の人気がなくなったのでリセットするのか」などと、後付けのいいかげんな意味を勝手に与えていた。

 有名なところでは「巨人の星」の主題歌を「重いコンダラ」と聞いてしまい、整地ローラーのようなものかと思いこんだら……という話がある(ふと気になってWikipediaを見にいったら、既に「コンダラ」の項目まで出来ているではないか)。私はさすがに「コンダラ」という架空の道具を作り出すことはなかったが、学校で歌わされる「君が代」の歌詞「巌と成りて」は、ずっと「岩音鳴りて」だと信じていた。

 岩音とは、

 ゴゴゴゴゴゴゴゴ
 ゴロゴロゴロゴロ
 ガラガラガラガラ
 パキッ
 ガッ

 というような音である(5行消化)。

 「遺憾に存じます」という政治答弁の常套句も、残念の意味でなく、小学生のころは否定や困惑の「いかん」だと思っていた。

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「不思議の国のニュース」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長