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村上春樹から「グローバル市場での勝ち方」を学ぶ

『1Q84』にユーザーとのつながり作りのヒントあり

2014年2月4日(火)

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 製造業は「モノ」だけを売るのではない。

 そんなフレーズが世の中に広まってから、もうどれくらいの年月がたっただろうか。

 表現は様々だ。例えば、「モノだけではなくサービスとして売る」といういわゆるサービス業化の話もそうだろうし、「モノ作りではなくこと作り」というキャッチコピーもそれに当たるだろう。各社が競って取り組んでいる「ビジネスモデル作り」もそうだろうし、もう少し細かい話をすれば、「ハード(現物、実体)からソフトへ」開発工数の掛け方がかなり変化してきているということは、製造業に従事している内側の人間のみならず、おそらくは製品を手にする一般のユーザーにも感じられていることだろうと思う。

 仕事柄、全国各地のメーカーの開発現場を回っている。そこでよく経営層の方々から、“日本の製造業が復活するための答え”を求められる。そして、特に多いのが、「これから日本の製造業は何を作っていけばよいか?」、そして「何を売っていけばよいか?」という問い掛けだ。どの企業も進むべき道筋の選択に悩んでいる。そして、これまでは「そこだけは絶対に負けない」という絶対の自負を持っていたはずの「自社製品」に対する自信もゆらいできており、「これから何を作っていけば良いのか分からない」というねじ曲がった不安と疑心暗鬼の迷路の中に入り込んでしまっている。

 日本の製造業がこれから作っていくもの、市場に提供していくもののあり方を考えた時、“手触り”が1つのキーワードになってくる。それが、本コラムの一貫したテーマだ。手触りを売る。手触りでユーザーとつながっていく。

 本コラムの第1回目として、この「手触り」を軸に、グローバル規模で活躍する作家の村上春樹を取り上げる。その小説『1Q84』(新潮社、2009年5月30日発行)のビジネスとしての成功要因を題材に、製造業のこれからの進路について考えてみたい。

2009年。『1Q84』の熱狂を振り返る

 まずは村上春樹の小説(刊行物)周辺のビジネス環境を簡単に共有しておきたい。

 昨年12月2日に、情報会社オリコンから2013年の書籍年間ベストセラーのランキングが発表され、総合部門で村上春樹著『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)が1位となった。推定売上部数は98.5万部。出版不況、特に小説の売れ行きに関しては思わしくないと言われているその中で、書籍総合トップの数字をたたき出してくるあたりは、さすがだ。

 1987年『ノルウェイの森』の大ヒットから26年。村上氏自身は還暦を過ぎ、今年1月で65歳になったが、世界的作家である氏の描く世界観とその魅力は、今もなお、幅広い年齢層の読者をつかみ続けている。もちろんその後ろにビジネスとしての成功が付いてきているというのは、言うまでもないことだろう。

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「「手触り」から考える製造業の未来」のバックナンバー

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「村上春樹から「グローバル市場での勝ち方」を学ぶ」の著者

乙部 信吾

乙部 信吾(おとべ・しんご)

開発・設計技術コンサルタント

1977年生。2001年上智大学理工学部機械工学科卒業後、キヤノン入社。2011年、O2に入社。可視化・形式知化をキーにした各社の開発プロセス改革に取り組む。海外での開発拠点立上げにも造詣が深い。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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