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「何のために対決するのか?」それが問題だ

2014年1月24日(金)

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 ドラマ「明日、ママがいない」を巡って大きな議論が起きています。「赤ちゃんポスト(こうのとりのゆりかご)」を設置する熊本の慈恵病院が「児童養護施設の子供たちへの差別を助長する」として放送中止などを求めたものの、日本テレビは放送中止や謝罪には応じない構えで、同病院は近く、放送倫理・番組向上機構(BPO)に審議を申し入れるのだと言います。つまり対決姿勢です。

 そんな中で、議論のポイントとして出てくる子供たちの問題をもっと理解する方法はないのかなと探していたところ、幼少期に心の傷を負った人物が「ある動画」を公開して、今週、海の向こうで大きなニュースになっていましたので、紹介したいと思います。

 ネット動画はアイデアの宝庫、今週もいってみましょう。

対決してどうしたいのか?

 まず、番組内容を単純化して書きます。児童養護施設に暮らす子どもたちが主人公の物語ですが、内容は大人向けのドラマです。ミュージカル「アニー」をご存じの方はよく似たキャラクター構成だと思ってください。怖い施設長の監視のもと、子どもたちの演技が光ります。

 問題視されているのは、子どもたちに浴びせかけられる厳しい、いや、エグい言葉や扱いで、それを見た視聴者が偏見を持ち、実際に生活する子どもたちなどが辛い思いをする、ということです。確かに、「心の傷口」が妙に強調されている印象で、これを見て過去の辛い体験を思い出す人がいるというのも理解に難くありません。

 さて、2回分の放送を見た上で、番組について「対決」している双方の言い分はそれぞれ理解できる部分もありますが、一歩引いて見ると、組織として発信されているメッセージからは、どうもはっきり分からない部分があります。

    それは、
  • 一体何を争っているのか?
  • 何のために争っているのか?
  • 最終的にどうしたいと思っているのか?

 ということです。もし、広く世の中の支持を得ようとするなら、そこが大きなポイントだろうと感じます。

 日テレの見解は、「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたいと思っております。是非、最後までご覧いただきたいと思います」

 ということで、「番組を見てほしい」以上のことは考えにないのかもしれません。少なくともこの表現からは、ドラマを通して何か問題提起したい、という意図もないのかもしれない。

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「「何のために対決するのか?」それが問題だ」の著者

鶴野 充茂

鶴野 充茂(つるの・みつしげ)

ビーンスター株式会社 代表取締役

コミュニケーションの専門家として幅広く活躍。リーダーに効果的な伝え方をアドバイスするほか、全国規模のPRプロジェクトに携わる。著書は30万部超のベストセラー「頭のいい説明すぐできるコツ」など二十数冊。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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