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本当に基地が来なくていいのか

“時が止まった町”辺野古を歩く

2014年1月31日(金)

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 「このあたりの住民はほとんどが基地移設に賛成だよ」

 沖縄県名護市、1月19日に行われた市長選挙の前日、記者に対して同市辺野古区に住む60歳の男性はこう語る。

 現職の稲嶺進市長の任期満了に伴い実施された市長選挙。沖縄県宜野湾市にある米軍普天間基地の辺野古移転問題が最大の争点となり、「反対」の立場を貫く稲嶺市長と「推進」を訴えた新人の末松文信氏の一騎打ちとなった。

 辺野古には米軍海兵隊基地のキャンプ・シュワブがある。基地建設が始まったのは1956年、今から58年も前のことだ。海岸沿いの小さな漁村に対して、基地西側の高台には建設関係者が新たに住み始め、労働者や基地関係者、米海兵隊員を当てこんでスナックなどの飲食店が立ちにぎわった。元々あった海岸の集落に対して「上集落」と呼ばれるようになった。

寂れて将来が見えない小村

 だが、今、辺野古の上集落を歩くとかなりの寂れようだ。英語で書かれた飲食店の看板や元々、スナックがあったと思われる建物が“廃墟”のように連なる。

辺野古の上集落の街並み。英語で書かれた飲食店の看板や元々、スナックがあったと思われる建物が連なる

 沖縄県名護市は広い。面積は210平方キロメートルで、東京山手線内の約3倍、大阪市とほぼ同等だ。もちろん面積だけならもっと広大な市町村もあるだろうが、面積以上に広いと感じる理由は、太平洋に面した東海岸、東シナ海に面した南西の海岸と北の海岸があり、多様な集落に分かれているからだ。

 辺野古区もその1つ。そこで基地移設に賛成が多いのは、海岸を埋めたてて建設する予定の滑走路や基地の整備で新たな仕事と雇用が生まれるからだ。労働者が集まり普天間基地から米兵が移り住めば、飲食店などの利用が増え、再び辺野古の街が活性化するとの期待もある。

 推進派の末松氏は選挙中「国や県からの支出金をできるだけ多く取ってくる。そして地元に投資する」と有権者に訴えた。

 末松氏は演説が上手なタイプではない。真面目さは伝わってくるが、発言には迫力がない。応援演説で来た国会議員の方が目立ってしまい、誰の選挙戦か分からなくなってしまうほどだ。

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「本当に基地が来なくていいのか」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長