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開幕前の注目ポイントは“転向選手”

コンバートの成否がチームの命運を分ける

2014年2月7日(金)

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 三塁手が一塁手に、捕手が外野手に姿を変えるなどの「コンバート」は、プロ野球のどの球団でもよく見られる。限りある人材を有効活用するのに、監督は知恵を絞る。得意のポジションから不慣れなところへ移るのは不安だが、試合に出る機会が増えるなら歓迎という選手が多い。これまでにも輝かしい成功例があったし、進行中のキャンプでも何人かの選手が新ポジションに挑戦している。

 2013年の楽天は、エース田中将大、主砲ジョーンズを中心にした投打の主軸がうまくかみ合って日本一の座についた。それと同時に、監督の星野仙一が引き立てた新鋭「星野チルドレン」の活躍も、勝利に大きく貢献した。

 その中の1人、夏場から1番右翼でプレーした岡島豪郎がコンバート組である。

 2012年入団の捕手。新人時代は第2捕手で頑張った。だが、2013年は主戦捕手の嶋基宏が好調で出る幕がほとんどない。たまりかねて「外野で使ってくれ」と首脳陣に直訴した。星野は左打者岡島のシャープな流し打ちと快足を生かしたいと、ずっと考えていた。堂々と売り込んでくる積極性も闘将好み。起用は当たって、打線に弾みがついた。今季の岡島は肩書も「外野手」になり、名実ともにレギュラー右翼手になろうとしている。

 南海など3球団で現役生活27年の野村克也は、「生涯一捕手」を貫いた。だが、監督になってからは、何人かの選手のコンバートを決めた。

 ヤクルト時代には捕手・飯田哲也を外野へコンバートした。飯田の快足に惚れ込んでいた。「捕手を3年もやれば、足は遅くなる」と言い、まず二塁転向を勧めた。渋る飯田の捕手用ミットを3万円で買い上げた。内野手の適性を欠いていると見ると、今度は外野への再転向を勧め、一流の中堅手に仕立てた。

 捕手としてプロ入りしたが、ほどなく内、外野へコンバートされ、主力打者として成功した選手は多い。投手をリードする気苦労、しゃがみ込んで何人もの投手の投球練習につき合う肉体的負担は想像を絶する。そこから解放された途端に、持ち前の打力を伸ばした選手に、元中日・山崎武司、中日・小笠原道大、和田一浩らがいる。重い装備を身につけ、リードに気を使う捕手を続けていたら、選手寿命も短くなっていただろう。

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「開幕前の注目ポイントは“転向選手”」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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