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時間資本主義における「モノ」の変化

「時短+α」をつかみ取れるかが生き残りのカギに

  • 彦工伸治

  • 糸井孝富

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2014年3月4日(火)

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 先日、知人宅での食事に招かれた際に調理を少し手伝っていると、奥さんが誇らしげに「土鍋」を見せてくれた。電子レンジでご飯が炊けるという代物で、高価格(1万円以上)ではあるが調理時短商品として飛ぶように売れているらしい。

 二児の母親であり外資系金融機関でバリバリ働く彼女は、「どんなに忙しくても、しっかり家事はしたい、そして綺麗でいたい!」という考えの持ち主。これ以外にも、寝ている間にお肌のお手入れをしてくれるスチーマー(美容ケア商品)があったりと、その家は流行りの高価格時短商品で溢れかえっていた……。

日常生活における時間価値とは?

 これまで数回にわたり「時間資本主義」を様々な視点から見てきましたが、今回は「モノ」の視点で紐解いていきたいと思います。

 モノ視点で見ると、日常生活での「時間資本主義」に基づく行動というのは、実は昔から存在していました。

 全自動洗濯機や食洗機といった家事を代行してくれる生活家電製品のヒット、「早さ、安さ」といった価値を訴求するファーストフード業態(立ち食いそば、牛丼、カレーなど)の台頭などはその典型例と言えます。

 ここで、「晩ごはんの準備」という行動を例にとり、日常生活における時間価値を少し掘り下げてみたいと思います。

 前述の「土鍋」を使いこなす奥さんにとって「晩ごはんの準備」はルーチンワーク系の家事、もしかすると“苦(しい)”と感じているかもしれません。

 一方、自分の作った晩ごはんを毎日せっせとブログにアップする料理ビギナー男子Aくんにとって「晩ごはんの準備」はワクワクする時間、おそらく“楽(しい)”と感じていることでしょう。

 1日の時間が24時間というのは万人に対して平等ですが、同じ行動で同じ時間を使っても感じ方は千差万別、つまり時間に余裕がない人とある人では時間の価値自体が全く違うことになります。

家計消費の変化と時間価値との関係

 では、実際に皆さんのまわりで、今どういったことが起きているのでしょうか? 具体的なデータを参照しながら詳しく見ていきたいと思います。総務省統計局が実施している家計調査によれば、家庭の食費における素材品(穀類、生鮮品)の支出割合は減少し続けている一方で、調理食品の割合は増加傾向にあります(下図)。

食費における素材品と調理品支出割合の推移
総務省統計局の「家計調査」、1世帯当たり年平均1カ月間の収入と支出(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)のデータを利用。※素材品は、穀類、生鮮魚介、生鮮肉、生鮮野菜の合算値とした

 毎日、買い物に出かけて素材から調理するのがごく一般的だったのが、料理に時間をかけたくない(あるいはかけられない)忙しい共働き夫婦が増えている実情へと大きく変化しているのが、この素材品から調理食品への流れを後押ししていると読み取れます。

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