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ソチと雪のバラード

2014年2月19日(水)

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 冬期オリンピックたけなわだ。
 マンガ家もソチ時間で暮らす毎日を送っている。

 もっとも、たとえオリンピックがなくとも私の活動時間はソチ市民と大差ないのであって、まっとうな勤め人の方々と比べるとLIVE中継の観戦はさほど困難ではない。

 いつもなら。

 ソチ五輪前半の数日間、私は九州に帰省していたので、ふだんよりは日本人に合わせた生活時間で過ごさざるをえなかった。ために中継時間へのアジャストには少々苦労した。

 夜中に中継していた競技は翌日の午前中に再放送されるのだが、スポーツ番組の醍醐味は、やはり結果のわからないLIVEにこそある。出来得ればリアルタイムで観たい。

 誰しもそう思うのが人情であり、かくして注目されている試合の生中継時間になると、私のツイッターのタイムラインは実況ツイートで埋まる。

 昔からサッカーは好きなので多少そちら方面のアカウントはフォローしているものの、大半のTLのメンバーはスポーツと関係ない人達だ。なのにまあ、色んな職種の人達が、そろいもそろってみんな熱心に観ていることである。

 これはこれまでにもしばしば語ってきたように、ツイッターというツールが共通話題への参加を煽っている側面もあるだろう。いわゆるマツリに乗り遅れまいとする盛りあがりだ。

 だが、それを割り引いてもみんなスポーツ観戦が好きだ。

 もちろん、スポーツにはまるで興味なし、周囲のマツリにも我関せずというストイックな人もちらほらいることはいるが、TLが実況で盛り上がっている最中は雰囲気を読んで(あるいは嫌気がさして?)ひっこみがちな感じだ。

 先に色んな職種と書いたが、自分が作家なのでTL上もまた似たような自由業の人達が多い。たいていはスポーツとは縁遠い仕事のように思われるのだが、観るのは別のようだ。我々はなぜ眠い目をこすりながらスポーツを観るのか。

 冬のスポーツに、少なくとも子供のころには、いい想い出はない。

 九州のど真ん中の盆地は、冬になるとそれはそれは寒かった。朝は霜が降り、氷が張り、手にはいつもヒビあかぎれが出来て泣きそうになっていた。登校ですらいやだったというのに、ましてやどんな種類のスポーツであれ、冬に屋外でなんかやるというのはとんでもないことだった。またそういうときに限って長距離走などをやらされるので、運動や体育そのものを呪った(それでもサッカーだけは例外で、よほど性にあっていたのか薄暗いウチに早起きして授業開始前に半ズボンでやっていた)。

 上京して驚いたのは「東京の冬はなんと暖かいのか」ということだった。
 一般的なイメージと違い、九州で暖かいのは宮崎や鹿児島の沿岸部だけであり、私が生まれ育った山間部、あるいは北部九州の玄界灘沿岸では雪も珍しくない。今回の帰省中も峠ではチェーン規制に行く手を阻まれたりした。天気も、高気圧に被われ晴れの日が続く東京の冬とは違って、鉛色に曇っている日がほとんどだ。

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「ソチと雪のバラード」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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ビル・エモット 英エコノミスト誌元編集長