• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

社内の「予想以上」の状況を改革

日本交通の川鍋一朗社長との対談で考える(2)

2014年2月27日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ファミリービジネスならではのマネジメントについて、前回に続き日本交通の川鍋一朗社長との対談を通じて考察する。ベンチャー企業と対比しながら、その強みを生かすメソッドを語る。

ファミリービジネスをテーマに経験を踏まえて語った (写真:栗原克己、以下同)

川鍋:他の人が素手で戦うところを、ファミリービジネスの後継者は「いきなりガンダムに乗れる(大きな土台を利用できる)」面があります。継げる事業があるのはそれ自体がラッキーです。チャンスがあるなら、継がない手はないと思います。

 さらに言えば、ファミリービジネスは事業基盤がある分、多少の失敗を吸収できます。子会社の失敗は私の転機になりました。失敗によって、社内の私への視線は一気に厳しくなり、「今のままでは自分の人生は負けだ」と思いました。結果を出そうと、日本交通本体の改革プロジェクトを10件ほど次々に立ち上げました。

 と言っても、「本気になった」というような、格好いいものではありません。「これはやばい」と思う中で、他に何も選択肢がなかったのです。ハイヤーの赤字取り引き見直しで成果が出始め、私にとって日本交通で初の成功体験になりました。ベンチャー企業は1度の失敗が経営を左右しますが、ファミリービジネスは失敗を血や肉にして経営者が成長できます。子会社での経験はその後の改革に生きています。

後継者は大きな土台を利用できる

 ベンチャー企業として事業を立ち上げるには、事業資金を工面すると同時に、緻密な事業戦略を構築する必要がある。さらに、成功には「運」が絡んでくることも多い。これに対して、ファミリービジネスの後継者は先代がつくってきた事業基盤をそのままリスクを抱えることなく、引き継げる強みがある。先代の築いた事業が強固なものならば、後継者の多少の失敗を吸収することができる。このため、後継者は目先の成功にとらわれすぎず、経営者に必要な経験を積み上げていくことが可能である。

星野:多少の失敗ならそれまでの蓄積で吸収できたという経験は私にもあります。この点はファミリービジネスの本質とかかわっています。

 ただし川鍋社長の場合、最初からノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院で学んだ理論や、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社でのコンサルタントの経験を生かしていたら、すぐに本社の改革に取り組めた気もします。なぜ失敗するまで、本社の改革に挑まなかったのですか。

コメント0

「星野佳路と考えるファミリービジネス」のバックナンバー

一覧

「社内の「予想以上」の状況を改革」の著者

星野 佳路

星野 佳路(ほしの・よしはる)

星野リゾート代表

1960年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院に進学し、修士号取得。88年星野温泉旅館(現星野リゾート)に入社。いったん退社した後、91年に復帰してトップに就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長