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透明人間のように退職した部長

理不尽な職場でどう折り合いをつけるか

2014年3月7日(金)

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理不尽な職場

 最近、職場での生き方について考えさせられる出来事がありました。会社はいざとなれば冷たいもの。しかし、会社員をしていく以上、その理不尽さをも受け入れる時が状況いかんではありうるかもしれません。しかし、仕事のレベルが低かったり、さしたる実績がないならば、当面は会社を利用して自分の価値を高めることも考えてみることは必要なのだと思います。

 一例を紹介しましょう。最近、ある出版社の書籍編集部の編集長だった男性(50代)が退職しました。退職した男性は編集長であり、部長待遇でした。半年程前、社長らの推薦で役員になることが決まっていたようです。しかし、彼は最終的にはその会社を辞めることになりました。

 外部の有力者との関係を深めるために湯水のように経費を使ったためでは、などと部内でささやく人もいます。彼は会社のため、自分が手掛けた媒体の価値を高めるために、表面的には使途不明金ともとられかねない形で経費を使ったのかもしれません。

 同じ部署の40代の編集者はこう振り返ります。

「あの頃、〇〇さん(男性のこと)は机に向かい、考え込む機会が多かった。会社を休むようにもなった。出社すると、役員から呼び出しを受ける。1~2時間、会議室で話し合いをしていた」

理不尽なことを受け入れる

 彼を評価していた前社長は、彼が会社のために使う多額の経費を暗黙のうちに認めていたのかもしれません。しかし、後ろ盾であった社長が退任した後、男性は役員になるどころか、周囲から孤立し、最後は「透明人間のようにスーッと退職し、消えていった」ようです。かつての部下である編集者たちは「真相は自分たちのレベルではわからない」と話します。

著者の最新刊『悶える職場

 私は自分が彼の立場ならばどうするか、と考えました。たとえ理不尽なことがあったとしても、「これは誤りだ!」とか、さらには「私は辞めない!」などと勇ましく否定することができるだろうか、と自問自答しました。私が会社員をするならば少なくとも、ドラマの1シーンのように強い態度で拒否することはできません。特に責任のある立場になれば、理不尽なことを何らかの形で受け入れていかざるを得ない時もある、と思えるです。

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「透明人間のように退職した部長」の著者

吉田 典史

吉田 典史(よしだ・のりふみ)

ジャーナリスト・記者・ライター

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006年以降、フリーランスに。特に人事・労務の観点から企業を取材し、記事や本を書く。一方で、事件・事故など社会分野の取材を続ける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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