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LINEは本当は「ラ」を強調する頭高アクセントだった!?

日本にはびこる「名詞平板化の謎」を追う

2014年3月19日(水)

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「“ラ”イン」アクセントの衝撃

 若者になくてはならない通信手段となった「LINE」が、新たにインターネット通販サービスを開始するとテレビが報じた。LINEの舛田淳執行役員が登場し、話し始めたその言葉に、私は仰天した。

 (編集部注:この記事は2013年9月19日に掲載した記事の再掲載です)

「~我々はインを通じた新しいショッピング体験を提供したい~」

 驚いたのは発表された物販事業についてではない。

 そこで発音された「イン」という、言葉の頭にアクセントをおいた話し方についてだ。

 ユーザーはもとより、報道する側も「ライン」は「平板アクセント」が普通だ。ところが、会社を代表してプレゼンをはじめた舛田執行役員は「イン」と「ラ」を高く発音したのだ!

 ツイッターが世間に登場した頃、ニュースでは「ツッター」と、「イ」にアクセントをおくアナウンサーが多かったが、急速な普及とともに、今ではどこのメディアでも「ツイッター」で統一されてしまった。

 ごくたまに「ツッター」とおっしゃる年長者の声を聞くと心が和む。最近は若い連中のせいでどんどこ横文字がフラット化し日本語がへんてこりんになっている。

 「ウインドウズ」もそろそろ怪しい雰囲気だ。中年以降は「ウンドウズ」、若者世代やネット業界の人たちは既に「ウインドウズ」と平板アクセント。私は前者だ。ニュースでもまだ前者優勢のようだが一年先は分からない。

 「ライン」は登場したとたん我々大人が口を挟む余裕のないまま、気づいたら「ライン」という平板アクセントで報じられていた。

 「伝統的な言い方」が一部の業界人や若者達に浸食され、最終的に「平板アクセントに落ち着く」という「プロセスさえ味あわせてもらえなかったライン」。だからよりいっそう、あの夜テレビから聞こえて来た、「ライン」ではなく「イン」という頭高アクセントが衝撃的だった。

「“ラ”イン」は単なる言い間違い!?

「ねえ、いまこの人『イン』と『ラ』を高く発音したよね。『ライン』じゃなかったよね」

 夜遅く帰り、その日最期のテレビニュースを見て興奮する私にキッチンで洗い物をする妻はけだるそうにこう答えた。

「どっちでもいいんじゃない?」

 夜も遅い。直接LINE本社に問い合わせるのははばかられた。

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「LINEは本当は「ラ」を強調する頭高アクセントだった!?」の著者

梶原 しげる

梶原 しげる(かじわら・しげる)

アナウンサー

1950年生まれ。早稲田大学卒業後、文化放送のアナウンサーになる。92年からフリーになり、司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)。「日本語検定」審議委員を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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