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デジカメ王国は座して死を待つのか

中国ヒットの「変なカメラ」に見た再生法

2014年3月18日(火)

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 急激な環境変化に直面した時、新しい環境に適合できない生物は死に絶える。その暴力的な力を前に生物は無力だ。いや、その選択圧を利用して進化してきたのが生物の歴史とも言える。

 今から6550万年前に衝突した巨大隕石によって地球の環境は激変し、興隆を極めた恐竜は死に絶えた。そして僅かに生き延びた哺乳類が我々の祖先となった。

 いきなり大昔の恐竜の話を持ち出したのにはわけがある。日本メーカーが世界をリードしてきたデジタルカメラが存亡の危機に瀕しているからだ。カメラを愛して止まない1人の日本人として、これは看過できない問題だ。

コンデジ市場は4年で7割も萎む

 CIPA(カメラ映像機器工業会)は3月3日、デジカメの世界出荷統計を発表した。そのデータを見て、私は暗澹たる気持ちになった。

 青い棒グラフが、レンズ一体式のコンパクト型デジカメ(コンデジ)の出荷台数を示している。右肩上がりで伸びてきた市場はリーマン・ショック後に落ち込んだものの、2010年の出荷台数は1億858万台と1億台の大台を回復した。だが、それから3年連続して出荷台数を減らし、2013年は4571万台に沈んだ。

 CIPAは2014年には更に1190万台減って、出荷台数は3380万台にまで落ち込むと予想している。わずか4年の間に、市場規模が7割も萎んでしまうというのだ。

 デジカメの需要が“蒸発”した理由は明らかだ。先進国だけでなく途上国でも急速にスマートフォンが普及した結果、写真を手軽に撮れるデバイスが世界中の人々の手のひらに行き渡った。

 従来型の携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)でも写真は撮れたが、液晶画面が小さいなどデジカメに比べて明らかに機能で劣っていた。しかし、今どきのスマホならば安価な端末でも大きな液晶画面が付き、処理能力も一昔前のパソコンと遜色ないレベルにまで向上している。

 しかも撮った写真をその場で確認できて、「フェイスブック」や「LINE(ライン)」などの交流サイト(SNS)にも単体でアップロードできる。写真の品質は専用機であるデジカメが優れていたとしても、スマホならデータの移し替えに手間がかからない。この点は、スマホの方が圧倒的に優れている。

「レンズ交換式よ、お前もか」

 もっともコンデジの市場縮小は想定の範囲内だった。CIPAのデータで最も驚かされたのが、2013年に初めてレンズ交換式デジカメの出荷台数が前年割れしてしまったことだ。グラフでは赤い棒で示したが、2012年の2016万台から2013年は1713万台に減った。なんと15%もの大幅な落ち込みだ。

コメント10件コメント/レビュー

維持費が異常に高いスマホ類を拒否して、ガラケーで通している者には賛同できない視点だ。多様性を捨てて単一化することが世界の必然であるとでも言う様に世間を煽っている記事に見えてしまった。生物では、確かに世界中で絶滅危惧種が増加しているらしいが、それが人類の明るい未来に繋がるという話は、流石に見たことが無い。話を戻すと、ガラケー派にはコンデジが似合います。これは、何処かと組んだガラケー撲滅作戦としての記事なのではないか、と疑ってしまいます。(2014/03/18)

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「デジカメ王国は座して死を待つのか」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

維持費が異常に高いスマホ類を拒否して、ガラケーで通している者には賛同できない視点だ。多様性を捨てて単一化することが世界の必然であるとでも言う様に世間を煽っている記事に見えてしまった。生物では、確かに世界中で絶滅危惧種が増加しているらしいが、それが人類の明るい未来に繋がるという話は、流石に見たことが無い。話を戻すと、ガラケー派にはコンデジが似合います。これは、何処かと組んだガラケー撲滅作戦としての記事なのではないか、と疑ってしまいます。(2014/03/18)

「天の川、星空を撮影するカメラ」なら、依然として日本の一眼レフの得意技です。(2014/03/18)

そもそもフィルムカメラのたどってきた道をきちんとなぞれば、分かるはずだし、写真というものがいったいその人にとって何なのかということを、一部の偏った視点からしか見ていないのがいちばん問題じゃないのか。この記事自体もかなり偏った見方であると思う。カメラ単体に拘る必要が何故あるのか。一眼の不便さが初心者にみんな受け入れられると思ったのか?中国の例はそのまま世界に広がるのか?結局今までの反省が生かされていないような気がする。中国のブームもあっという間に消え去る可能性も捨てきれない。まぁ一番売れる台数が多いのは中国だから中国にメインを置くのは当然だろうけど...(2014/03/18)

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