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楽天・松井裕、60年ぶり高卒新人の勝ち投手なるか

開幕戦は144分の1にあらず

2014年3月26日(水)

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 いざ本番。今年のプロ野球ペナントレースは3月28日、セ、パ両リーグが同時に開幕する。6カ月余り、レギュラーシーズンだけで144試合の長丁場。体力的にも、精神的にもタフでないと栄冠をつかめない。選手も首脳陣も、豊かな秋の実りを目指し、「まずは幸先良いスタートを」と願っている。

 開幕試合はただの1試合ではない。これに敗れたチームの監督は、よく「全部は勝てない。144分の1の試合を落としただけ」と負け惜しみを言う。だが、エースを押し立て、万全を期した試合をモノにできないで、気分のいいはずがない。

 「開幕投手」を巡っては、いつも人間くさいドラマが繰り広げられる。

 阪急(現オリックス)の山田久志は1987年、前年まで12年連続で務めてきた開幕投手を新鋭の佐藤義則(現楽天コーチ)に譲った。キャンプ、オープン戦の状態から見て、この年は佐藤の起用が妥当と見られていた。監督の上田利治もそのつもりだったが、エース山田のプライドを考えて、なかなか言い出せなかった。

 空気を察した山田が「気を使ってもらわなくていい」というニュアンスで話すと、上田は「そうか」と、あっさり受け止めた。「何を言う。ここはエースのお前しかない」という言葉を、山田はかすかに期待していた。

 南海との開幕シリーズは第1戦佐藤、第2戦山田。開幕の緊迫した雰囲気にのまれた佐藤はKOされ、山田は被安打4、失点1で勝った。「2戦目に投げるのは、こんなに楽なのか」と、山田はひと捻りしたコメントで悔しさを紛らわした。

 開幕投手にこだわる気持ちは、外国人投手も同じ。85年に21年ぶりに優勝した阪神は、翌86年の開幕投手に3年目の池田親興を選んだ。これに対してゲイルが監督の吉田義男に文句を言った。「昨年、リーグ最多の29先発、チーム最多の13勝で優勝に貢献した私が開幕戦で投げるべきだ」という言い分だった。

 ゲイルは開幕前に調子を落としていた。池田は前年に9勝しており、開幕投手に起用されても不思議はない。ただ、外国人の扱いがうまいと言われた吉田が、この時は珍しくゲイルの精神的ケアをしなかった。池田、工藤一彦、ゲイルの先発で臨んだ横浜大洋(現DeNA)との開幕シリーズは3連敗。投手陣に妙な軋みが生じ、この年5勝10敗に終わったゲイルは在籍2年で退団した。

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「楽天・松井裕、60年ぶり高卒新人の勝ち投手なるか」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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