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仮説は最初に立てるな!

2014年3月25日(火)

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 本連載は日経BP社が3月24日に発行した書籍『1億人のための統計解析 エクセルを最強の武器にする』から抜粋して構成しております。「誰でもデータサイエンティスト」をテーマに、難しい統計学を駆使したデータ分析を普段使っている「Excel」でできるようにする実践的な書籍です。

 意外に知られていないことだが、データ分析には定石が存在する。

 なぜ知られていないのだろう?

 大学で教えられる統計学やデータマイニングそれ自体の知識と、「実データに対してどう解析すべきかという方針を立てる」スキルはまったく別次元のものだから、というのが私なりの解釈だ。

 専門家の指導の下、現実的なシチュエーションに基づく実データを扱った経験が豊富にあれば、こうしたデータ分析のスキルは自然と身につく。私自身、データ分析という仕事に携わりはじめてから10年以上経つが、スキルの大半はこの間に得た恩師の指導と、共同研究者やクライアントの与えてくれたデータとディスカッションによって支えられている。この10年間、毎月のようにありとあらゆる課題に関する、ありとあらゆる形のデータを与えていただけたことは、若い統計家にとって望外の幸運であった。

 それでは、データ分析のスキルを身につけたい人は、このような経験をひたすら積まないといけないのだろうか?

 これに関する私の答えは、ノーである。

 なぜならこの世には「リサーチデザイン」という考え方が存在しているからだ。リサーチデザインとは、先人達が蓄積してきた専門知識の体系である。そこには、よい研究を行うにはどう課題を設定すべきか、どうデータを集めてどういう手法を使い、どう科学を前進させるべきかというノウハウが詰まっている。

 ビジネスマンは学者のように世界の普遍的な真理を発見する必要はないが、自社のビジネスという限られた範囲の真実を発見する上でも、リサーチデザインとデータ分析は強力な武器になる。それらのごく一部を理解するだけでも、あなたのビジネスの収益性をアップさせることは可能だろう。

 最近ではビジネスの場でデータ分析を行う人もずいぶん増えてきた。しかし、リサーチデザインを理解していないと、「(自分のセンスで)仮説を考える」とか、「(関係者の経験をもとに)仮説をヒアリングする」といった、行き当たりばったりのステップでしか分析の方針を立てられない。

 データ分析とは、経験や勘を用いるより、正確かつ迅速に判断を行うためのスキルである。にも関わらず、経験や勘によってしか、データ分析のスキルを身につけることができないというのであれば、皮肉だというしかない。

 そこで本連載では、やみくもではない、「価値のある」データ分析をするための、統計解析のフレームワークを紹介したい。

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「仮説は最初に立てるな!」の著者

西内啓

西内啓(にしうち・ひろむ)

統計家

社会にイノベーションを起こすためのさまざまなプロジェクトにおいて調査、分析、システム開発および戦略立案をコンサルティングする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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