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ペルシャ湾の改名を巡ってイランとアラブが対立

民族の多様性が生む発達とプラスとマイナス

2014年3月27日(木)

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 グローバル化が進展するにつれて、かつては重要であった多くの概念がだんだんその意味と重要性を失いつつあります。民族主義、地域主義、ローカリズムなどはその一例でしょう。グローバル化を支持する向きは、民族や領土、国を超えて、すべての人間が共通の価値観を持つことを望ましいことと考えるでしょう。一方、グローバル化に反対する多くの人は自分のアイデンティティである国、民族、都市、故郷に対する意識を保持することを当たり前のことと思っているでしょう。

 全世界の人間が共通して認めることができるのは、「同じ地球に住んでいること」と「人類であること」くらいしかありません。各地域の住民は言語であれ人種であれ、明確な相違によって分離されています。共通点を重視することと、相違点に注目すること、どちらが正しいかは簡単に決断できることではありません。

 人類が発達してきた歴史を振り返ると、「競争」が発達を促してきたことが分かります。競争の相手は多様です。「自然災害」をはじめとして、「他人」や「他国」などがあります。自然災害がなかったら、人間は命を保つためのいろんな工夫をすることはなかったでしょう。同様に、他人がいなければ、自分を強くし、より多くの利益を入手できるよう努力する必要もなかったと思います。

 価値観が異なるからこそ人生は面白いし、「生きる」ことの意味があるのだと思います。しかし、競争は一線を越えると、嫉妬や敵意に変わることがあります。場合によっては第二次世界大戦のような悲劇にいたることもあるでしょう。

国内の多様性が生んだ競争感

 イランでは、日本は1つの民族から成る国として知られています。一つの人種から成る国の国民は言語も1つで、ほぼ同じ文化や習慣を共有しています。それゆえ、民族の間の競争が日本国内には見られません。それにもかかわらず、各地域の住民を分ける「アイデンティティ」は存在しています。いちばんよく知られているのは「関東人」対「関西人」の競争でしょう。

 もちろん、これは世界のどの国でも同じことです。フランスで言えばパリ対マルセイユ、アメリカではニューヨーカー対カリフォルニアンです。では、イランについてどうでしょうか。

 イランでも地域や民族ごとの相違点があります。地域の面で言えば、テヘラン対イスファハンが典型例です。これは旧首都対新首都の競争です。イスファハンは昔から経済的に発展してきました。そのせいか、イスファハンの住民はほかの地域の住民から「ケチ」と呼ばれています。「ケチでないとお金持ちになれない」という意識が、なぜかイラン人にはあるのです。イスファハン県生まれの筆者はイスファハン人がケチだとは思いません。ただ経済的に賢い人々だと思います。

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「ペルシャ湾の改名を巡ってイランとアラブが対立」の著者

サイードレザ

サイードレザ(えってはでぃー・さいーどれざ)

コラムニスト・翻訳者

イラン生まれ。テヘラン大学外国語学部日本語学科卒業。韓国のインハ大学院政治・国際関係を専攻。現在、東アジアを中心にイランの通信ネットワークにて記事を寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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