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2月に積もった「大雪ビッグデータ」、山梨の危機を“感測”で検知

  • 川又 英紀=日経コンピュータ

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2014年3月28日(金)

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 2014年2月は関東甲信地方に、記録的な大雪が二度も降った。8~9日と14~15日のことである。まだ記憶に新しいところだろう。

 なかでも山梨県の甲府市では、1894年の観測開始以来最高となる114cmの積雪を記録。これまでの最大値の2倍以上にもなる積雪で、街に大きな被害が出た。

図1●
2月15日午後1時における路面の積雪の様子。サポーターの報告から、雪が積もっている地域がはっきりと分かる(画像提供:ウェザーニューズ、以下全て)

 ただし、そこからは貴重な「大雪ビッグデータ」も得られた。この“記録”を教訓として、きちんとデータ分析し、未来の減災につなげたいものである。

 今回の大雪ビッグデータから、いったい何が見えたのか。ひも解いていこう。

 まず、図1を見てほしい。これはウェザーニューズに寄せられた、2月15日午後1時における関東地方の路面の状態を図示したものである。ウェザーニューズの気象予報に参加する「サポーター」から、携帯電話やスマートフォンを通じて続々と寄せられる首都圏の路面状況の報告を、地図上に色別にプロットしてある。

 特に注目してほしいのは色の配置。個々のプロットの固まりが、西から順に「赤色」「緑色」「黄色」と、きれいに3つに分かれている。

 3つの色を隔てる“見えない”縦方向の線が、あたかも存在しているかのように思える。

雨と雪の境目が見えた

 各色は、赤色が路面の「積雪」、緑色が「シャーベット」、黄色が「影響なし」を示している。つまり、路面の報告から、雨と雪の“境界線”がはっきりと見えてきたことになる。雨から雪に変わり、道路状況が悪くなっていく様子を克明に捉えている。

 こうした観測ならぬ、人の五感を駆使した“感測”ができるのは、ウェザーニューズが一般の人たちと共に気象予報を作っているからだ。全国に600万人いるウェザーリポーターが自主的に、予報に参加している。ちなみに2月14~15日には、全国から7万7000通ものリポートが届いた。

 そもそも関東地方には、積雪量を測る装置が数えるほどしか設置されていない。そのため、従来の積雪の予報では「平野部では○cm、山沿いでは◇cm」といった、非常に大まかな表現にとどまっていた。

 今回のウェザーニューズのように、これだけ詳細な路面の状況を示す「大雪ビッグデータ」を収集できたのは初めてのこと。先ほどのような雨と雪の明確な境目も、初めて明らかにできたといえる。

 随時上がってくる報告を時系列で追いかければ、天気の変化は一層つかみやすい。

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