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米中新時代のカタチと雰囲気を掘り起こす

2014年4月3日(木)

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 2014年2月21日、金曜日。

 この日、米マサチューセッツ州にあるハーバード大学ケネディースクールJohn F Kennedy Forumでは、16時~17時45分の時間帯で崔天凱・駐米中国全権大使の講演が予定されていた。いま世界で最も注目される主権国家、しかもその駐米全権大使による講演だけに、ハーバード大学の東アジアコミュニティーは静かなる盛り上がりを見せていた。

 崔天凱氏は米国に赴任する前、外務次官、そして駐日全権大使も務めている。まさに中国外交における当代随一のキーマンだ。崔大使がハーバードという場所で何をどう語るのか、筆者も楽しみに待っていた。

 ところが、である。

 直前になって講演会はキャンセルされた。“中国関連”のイベントが直前になって決まったり、突如としてキャンセルになったりすることは、北京時代に嫌というほど経験していたから、特別なサプライズや落胆は抱かなかった。

 しかし、知的好奇心から、その理由が気になった。崔天凱講演会の運営に関わっていた知人に問い合わせてみると、「崔大使にはワシントンDCを離れられない事情が生じた」とだけ返ってきた。

 2月21日、ホワイトハウスはオバマ米大統領が同日、訪米中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談したとの声明を発表した。

 崔大使がワシントンDCを離れられなかった理由はおそらく“これ”であろう。22日深夜、中国外交部の秦剛報道局長はオバマ大統領がダライ・ラマ14世と会談したことを、政府を代表して批判した。駐ワシントン中国大使館はオバマ=ダライ・ラマ会談に関する情報収集や分析、及び関連の根回しで忙しかったはずだ。

 筆者が本稿を執筆している3月27日現在、崔天凱大使によるハーバード講演会のリスケジューリングに関する告知はなされていない。

ダライ・ラマに会ったばかりのオバマ大統領は呼べない

 ここ最近、日本の政府やメディア関係者が4月末に予定されているオバマ大統領訪日を高度に重視している姿勢を実感している。日米間には普天間飛行場の移設問題がある。中国や北朝鮮、そしてウクライナ情勢を含む世界各地で起きる地政学リスクに同盟国としてどう対処するかという課題もある。首脳外交の必要性は十分見いだせる。

 一方、米国政府は安倍晋三首相による靖国神社参拝に対して明確に失望と反対の立場を示した。オバマ訪日を皮切りに、同盟国として然るべき相互理解と信頼を改めて築くことも、首脳会談を行う当然のモチベーションであると筆者も考える。

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「米中新時代のカタチと雰囲気を掘り起こす」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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