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個人的にやりたくて始めたビジネスを東急ハンズに売りました

2014年4月2日(水)

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 4月1日に、面白法人カヤックが9年間運営していた、絵画の測り売りサイト「ART-Meter」の営業権を東急ハンズさんに譲渡することになりました。

 このサービスの特長は、オンライン上でプロアマ問わず絵を集めて測り売りするという販売方法です。どういうことかと説明すると、例えば1平方センチメートル=5円と、画家の人気度や画法(油絵なのか水彩画なのかなど)に応じて単価が決まり、絵全体の面積に応じて絵の値段が決まるのです。この制度がユニークなこともあってか、立ち上げ当初から今まで多くのメディアに取り上げていただきました。

もっと気楽に絵を楽しみたい

 オープンは2005年。今から9年前に、僕が個人的にやりたくて100ページもの仕様書を1週間で書いて、立ち上げたサービスです。

 「もっと気軽に誰かの描いた絵を雑貨感覚で購入し、気分によって季節によって家の絵を飾り替える、そんな文化が広まったらいいな」とそんな思いを込めていました。

 ちなみに立ち上げる前、画廊ビジネスに携わっている方に相談したところ、ほとんどの方に反対されました。「素人が絵を扱うものじゃない」とか、「絵は湿度の管理とか大変なんだぞ」とか、「それに絵の測り売りなんて画家さんに失礼だ」とか・・・。

 今となっては、こういった指摘も最もだと分かるようになったのですが、当時は何も知りませんから。とにかく最初から無理というよりは、「やってみようよ」「やってみないと分からないじゃないか」「きっと画家さんの中にも絵を測り売りで売ってもよいという人はいるはずだよ」と押し進めてスタートしました。

狙いはある部分ではアタリ、ある部分でははずれた

 今も昔も僕は、本当に痛い目に合わないと分からないタイプです。でも、その狙いはある部分では当たり、ある部分でははずれました。

 まず、当たった部分を2点。

 最初に、雑貨感覚であっても自分の絵を売りたい画家さんは沢山存在するということ。大きなプロモーションなどをせずとも未だに画家さんの登録は増えています。2点目は「絵の測り売り」という目新しい方法が話題を呼び、メディアで取り上げていただいたことが購入者増に一役買ったことです。

 確か一番最初にそれを実感したのはワールドビジネスサテライト(テレビ番組)で取り上げていただいた時。放送中から注文メールが止まず、サイトにあった絵のほとんどが数時間で売り切れた記憶があります。

 そして、はずれた部分。それはこの9年間でこのマーケット(すなわち低価格帯の絵画マーケット)が大きくなったかというと、そうはならなかったこと。言い換えるとそんなに日本の家庭に絵が増えなかったのです。それに、やはり売れる絵というのは決してたくさんあるわけではありません。僕自身も、新たに絵が追加されてくるのをずっと見てきましたが、いきなり「買いたい!」と思う絵は多くはありません。(と言って、もう50枚以上は購入したでしょうか…)

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「個人的にやりたくて始めたビジネスを東急ハンズに売りました」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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