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もう普通のファミレスは生き残れない

3世代が集う「坂東太郎」に見る外食産業の役割

2014年4月9日(水)

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2010年にオープンした家族レストラン坂東太郎の1号店「古河総本店」のエントランス(写真:竹井 俊晴、以下特記以外は同)

 「1歳の誕生日おめでとう!」。とあるファミリーレストランの一室、紅白の一升餅を背負った子供を、満面の笑顔を浮かべた両親やおじいちゃん・おばあちゃんが囲む。

 別の部屋では、赤いちゃんちゃんこを着たおばあちゃんの還暦祝いに家族が集まる。店内はくつろいだ笑顔にあふれており、雰囲気はまるで家族の集まる居間のようだ。

 茨城県古河市。おじいちゃん・おばあちゃんから両親、孫まで3世代の家族が人生の節目にこぞって訪れる異質なファミレスチェーンがある。

 そのチェーンとは、北関東を中心に複数の業態で計68店の飲食店を展開する坂東太郎が手掛けた和食レストラン、「家族レストラン坂東太郎」だ。

「家族のだんらん」がコンセプト

 2010年12月に開業した1号店「古河総本店」は、人口15万人の茨城県古河市において、開店からわずか8カ月で来店客数が10万人を突破する盛況ぶりで、今なお客足が絶えない。同チェーンは、3月中旬にオープンした新店舗を合わせて、現在4店舗を構える。

   「目指したのは、日本のだんらん風景の伝承」。坂東太郎の青谷洋治社長は、コンセプトをこう語る。

 3月初旬の週末、古河総本店を訪ねた。駐車場から店に向かうと、まず目に留まったのが日本庭園のようなエントランスだ。さらに門をくぐると、たくさんの木々や草花が出迎える。街道沿いにあるとは思えない、田舎の里山に迷い込んだような錯覚にとらわれた。その後、池に架かる橋を渡ると、日本旅館のような趣の店舗が現れた。

門をくぐると、緑豊かで、季節の草花を楽しめる

コメント4件コメント/レビュー

かつてファミレスがブームになったとき、その理由として、外から見られるガラス張りの店で家族が和気あいあいと外食している幸福の姿のパフォーマンスと喝破した人がいて、なるほどと思ったものです。それが時代を経て個室化したのは何故でしょうか。総中流の家族意識が崩れ皆が他人と同じものを求めなくなった、そういう意味ではメジャーになった途端にそっぽを向かれる皮肉な宿命を負っているような気がします。(2014/04/09)

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「もう普通のファミレスは生き残れない」の著者

森岡 大地

森岡 大地(もりおか・たいち)

日経トレンディ記者

2006年、日経トレンディ記者、2013年、日経ビジネス記者、2014年に日経トレンディ記者。“イクメン”を目指し、仕事との両立に奮闘中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

かつてファミレスがブームになったとき、その理由として、外から見られるガラス張りの店で家族が和気あいあいと外食している幸福の姿のパフォーマンスと喝破した人がいて、なるほどと思ったものです。それが時代を経て個室化したのは何故でしょうか。総中流の家族意識が崩れ皆が他人と同じものを求めなくなった、そういう意味ではメジャーになった途端にそっぽを向かれる皮肉な宿命を負っているような気がします。(2014/04/09)

大変おもしろそうなお店ですね。一度行ってみたいと思いました。ただ記事で気になったのは「教育の場」とか「食の大切さ、家族のつながりを再認識してもらう」とか妙に説教臭いところ。 これで食欲が湧きますか?(2014/04/09)

なかなか興味深い事例ですが、これがファミレスの将来像なのかとまで言えるかは疑問です。あくまで茨城・古河のローカルチェーンの成功例であって、全国あまねく展開するメジャーチェーンに同様の手法が通じるかは、事例の積み重ねが必要ではないでしょうか。(2014/04/09)

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