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表裏一体の「親日」と「反日」

「台湾は親日的だから好き」を裏返せば…

2014年4月10日(木)

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 先日、中台サービス貿易協定の批准を阻むべく、台湾で学生が立法院(国会に相当)を占拠していた一件を取材して本誌に記事を執筆し、併せて「30枚の現場写真で考える台湾の学生蜂起」というフォトレポートを当サイトに掲載した。その後、7日、学生たちは、立法院長が要求の受け入れを表明したことで「一定の成果が得られた」として、10日にも立法院を退去すると発表した。騒動は、とりあえずの収束を見ることになりそうだ。

学生たちが占拠する台湾立法院(写真/的野弘路)

 と、ここまで書いたものの、貿易協定の是非や中台両岸関係を書くことはこの稿の趣意ではない。一連の騒動を取材する中で、いやそれより前から台湾情勢を取材する中でずっと思っていたことがある。通常の記事には盛り込めないため、以下は私見に及ぶが、私見の許される小欄を借りて書いてみたい。

断行しても交わされ続ける友好

 台湾の地について考えるとき、私の心をいつもある種の感情が騒がせる。好意的な感情だ。もっとはっきり書けば、私は台湾が「好き」だ。

 だが、なぜなのか。公私含めて、何度も台湾島を訪れる中で、出会った人や風土が私の好みに合ったから、というのはもちろん前提としてある。だが、自分の感情と向き合う中で思うのは、私が台湾に好意的な感情を持っているのは、彼ら彼女ら台湾人の多くが私たち日本人に好意的でいてくれる、という事実に因る部分が少なからずあるのではないか、ということだ。

 好悪の情というのは、一方通行では長く続かない。日本人の多くが台湾に対して好意的であるがゆえに、台湾人の多くが日本に対してもそうであってくれる。もちろん逆もまた真なり、だろう。

 加えて、妨害されればされるほどに燃える恋心、というようなものもあるかもしれない。これほど友好的な市民感情の交流があるにもかかわらず、日本は1972年に日中国交正常化に伴って台湾(中華民国)と断交しており、正式な国交は今なおない。台湾には日本の大使館はなく、日本にも台湾のそれはない(ただし同等の機能を果たす出先機関はそれぞれ設置している)。国際政治のパワーゲームに引き裂かれてしまったがゆえに、逆に、互いの市民感情にはより強く結びつこうという力学が働くのかもしれない。

 ――私は今、「好き」という感情を因数分解するような愚文を連ねている。感情に理屈を付ける愚かさは、リンゴの果肉の甘味酸味や赤い皮の色を言葉で説明しようとするそれに等しいということは承知している。だが、この感情が、私が台湾について何事かを書こうとする時に私の筆圧に一定の力を加えているような気がして、この稿を書きながらその正体を探りたいという思いに駆られている。だから愚考にもう少しお付き合いいただきたい。

 そもそも、なぜ台湾人の多数は私たちを好きでいてくれている(と、私たち日本人には感じられる)のか。

コメント16件コメント/レビュー

「台湾の人達と話したい」と言う前にもっと台湾のことを掘り下げて勉強してほしいです。修正前に「本省人」を「内省人」と間違うレベルでは・・・。台湾で多数を占める本省人寄りの見方になってしまいますが、台湾のいいところの一つに、植民地時代の日本の記録が多く残っていて、完全に客観的ではなくとも、統治者としての日本を長所短所含めて評価していることです。また台湾原住民の対日観も各民族によって相当異なり、日本とトラブルを頻繁に起こしたのもいれば、完全に親日で現在でも日常会話が日本語の民族もいて様々です。地下鉄の音声アナウンスは同内容を4言語も放送されるなど、一般の日本人が思っている以上に台湾は複雑です。そうでありながら、日本人にとって比較的居心地の良い台湾との関係をどう維持発展させるか、というところにフォーカスをあててほしいです。(2014/04/10)

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「表裏一体の「親日」と「反日」」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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「台湾の人達と話したい」と言う前にもっと台湾のことを掘り下げて勉強してほしいです。修正前に「本省人」を「内省人」と間違うレベルでは・・・。台湾で多数を占める本省人寄りの見方になってしまいますが、台湾のいいところの一つに、植民地時代の日本の記録が多く残っていて、完全に客観的ではなくとも、統治者としての日本を長所短所含めて評価していることです。また台湾原住民の対日観も各民族によって相当異なり、日本とトラブルを頻繁に起こしたのもいれば、完全に親日で現在でも日常会話が日本語の民族もいて様々です。地下鉄の音声アナウンスは同内容を4言語も放送されるなど、一般の日本人が思っている以上に台湾は複雑です。そうでありながら、日本人にとって比較的居心地の良い台湾との関係をどう維持発展させるか、というところにフォーカスをあててほしいです。(2014/04/10)

その人の背景や経験等により親日、反日になるため色んな人がいると思いますが、私は自分を通して反日の人が少しでも親日になってほしいと言う思いで生活しています。(韓国在住)(2014/04/10)

清は台湾全土を日本に割譲しましたが、全土を支配していた訳ではありません。主に東と南東の、他は西の海沿いの全土のせいぜい半分です。従って、「それより以前から台湾で生活を営む原住民族からすれば」清も部分的ではあるが「強圧的に支配体制を敷いた外来勢力ということに」なります。その昔から中華帝国に服属していた訳ではありません。台湾全土を統一したのは日本が初めてであり、その後の灌漑をはじめとする農業振興、教育やマラリア蚊の撲滅等による生活水準の向上もあっての親日でしょう。大阪帝大より早く台湾に帝大を作ったのです。こんな植民地は他にありますか?戦争にも殆んど巻き込まれず豊かに暮らしていた所に、知的レベルも低い中華民国の敗残兵に我が物顔で乗り込んで来られちゃ迷惑以外の何物でもないでしょう。国民党の総統であった李登輝さんの主張を思い出しましょう。(2014/04/10)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長