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ヘーゲル訪日・訪中が象徴する微妙な日米中関係

2014年4月17日(木)

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 「なんか日本と中国でアメリカの取り合いっこをしているみたいですね」

 4月上旬、東アジア問題に関心を持つ一人のアメリカ人学生が筆者にこう語った。彼は日本語と中国語を同時に学んでいるという。ちょうどチャック・ヘーゲル米国防長官が日本と中国を前後して訪問した直後のことであった。

 彼と話をしながら、2012年上半期、筆者が上海の復旦大学で授業を受け持っていた頃のある光景を思い出した。一人の中国人学生が「中国と日本は共に、アメリカ様というベクトルを見ながら、そこに注意を払いながら、日中関係を管理しようとしていますよね。日中関係ってそれでうまくいくのかな」と苦笑いしながら筆者に語ったのだ。

 太平洋という大海を隔てて暮らし、互いに会ったことのない、米中双方の学生が「今の日本=中国=米国の関係ってなんか微妙で、少し変」という感覚を抱いている。筆者が、中国とアメリカを往復しながら米中関係をウォッチする過程で出逢った現象だ。筆者の皮膚感覚では、この「なんか微妙で、少し変」という感覚は、いわゆる一般庶民以上で、いわゆる専門家以下の、東アジア問題に関心を持ち、将来的にその分野で仕事をしたいと考える若手や、実際に市場で働いているビジネスマンが共通して感じている。

 彼らは極端なナショナリズムに煽られることはない。ただ漠然と米中関係を重視し、楽観視しているわけでもない。微妙な感覚を抱きながら、情勢の成り行きに関心を払い続けている。

 沈黙の理性、とでも言うべきか。

 こういう層の感覚は、「世論」あるいは「民意」とまでは言えないまでも、日米中3国関係の行方、及びアジア太平洋地域の未来を長期的視点に立って展望する上で重要だと筆者は考えている。

オバマ大統領訪日の露払い

 それでは本題に入ろう。

 4月5日、訪日中のヘーゲル長官は安倍晋三総理と約40分間会談した 。

 安倍総理は、「日本が国際協調主義に基づく『積極的平和主義』の立場から、集団的自衛権等と憲法との関係に係る検討を含む様々な取組を着実に進めてきていることを説明し,これらを日米同盟強化につなげていきたい旨」を述べた(外務省ホームページ参照)。また、毎日新聞の報道によれば、「アジアの安全保障環境が厳しさを増す中で、日米の強力な同盟関係は不変だというメッセージを出してほしい」とも要請した。

 これに対して、ヘーゲル長官は「歓迎する」と明確に表明した。

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「米中新時代と日本の針路」のバックナンバー

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「ヘーゲル訪日・訪中が象徴する微妙な日米中関係」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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