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稲盛氏、柳井氏が迎えた65歳の転機

経営者は齢65で『知命』に達する?

2014年4月25日(金)

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 2013年4月に施行された改正高年齢者雇用安定法によって、企業は段階的に希望する従業員を段階的に65歳まで雇用することが義務づけられた。かつては大企業の多くが55歳を定年退職としていたが、今や多くのビジネスパーソンが65歳まで働き続けることになる。逆に言えば「65歳」とは、ビジネスパーソンの多くにとってリタイア後の人生と向き合うタイミングとなったわけだ。

 余生に直面した人々が今までの生き方をどう評価し、リタイア後にどんな人生設計を描くのか。ビジネスパーソンにとって65歳になるということは大きな意味を持っている。

 この65歳という年齢は、経営者にとっても1つのターニングポイントとなるのではないか。最近そう思う出来事がいくつかあった。

 きっかけを与えてくれたのは京セラの稲盛和夫名誉会長とファーストリテイリングの柳井正会長兼社長だ。

 日経ビジネスでは数年来、この2人の名経営者のインタビューを定期的に本誌で掲載してきた。直近では新春対談として2014年1月6日号、13日号で両氏の対談を取り上げた。

新春対談で語り合った稲盛和夫・京セラ名誉会長(写真左)と柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長(撮影:千倉 志野)

 ほかにも日経ビジネスムック『仕事に効く禅』では、稲盛氏の経営哲学を支える禅的思想の神髄に触れている。

 これらの対談やムック本に携わる中で1つの事実を知った。

 稲盛氏が1997年、65歳の時に仏門に入ったということだ。臨済宗妙心寺派の第31代管長・西片擔雪(にしかた・たんせつ)老師が稲盛氏を導いたという。

 そもそも稲盛氏はなぜ得度を望んだのか。それまでも稲盛氏は京セラやKDDI、経営塾の「盛和塾」を通して、自身の哲学を繰り返し説いてきている。哲学を広めるだけであれば得度する必要はないだろう。なぜ仏門に入る必要があったのか。

 そんな疑問を抱えながら、稲盛氏の著書や過去のインタビューに目を通した。

 そこで分かったのは、稲盛氏が人の一生を3期に分けて考えているということだ。生まれてから20歳までが「社会に出る準備期間」、20歳から60歳までが「社会のために働く期間」、そして60歳以降が「死ぬための準備期間」としている。

 これに従って稲盛氏は当初、60歳で得度するつもりだった。しかし実業が忙しく、結局は65歳になったという。「これ以上延ばすことはできない」。こんな危機感を抱え得度したと過去のインタビューで明かしている。

 齢65を迎え、稲盛氏は「死の準備」を始める段階に入った。大きなターニングポイントであったはずだ。

 稲盛氏とは全く異なるが、今年65歳を迎えて転換点を迎えたように見えるのが、ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏だ。

コメント9件コメント/レビュー

多様な人間がそれぞれに・・・なんて考えるまでもない当たり前のことだと思うけど。65になってやっと気づく経営者もいれば、議員にもなって最期まで理解できないまま死んでいく経営者もいるんだなと。(2014/05/02)

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「稲盛氏、柳井氏が迎えた65歳の転機」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

多様な人間がそれぞれに・・・なんて考えるまでもない当たり前のことだと思うけど。65になってやっと気づく経営者もいれば、議員にもなって最期まで理解できないまま死んでいく経営者もいるんだなと。(2014/05/02)

全員が名経営者になれるのなら、誰もサラリーマンはいなくなるでしょう。プロ中のプロの野球選手の中ですらメジャーリーグに行けるのは本当のトップの人だけです。いくら自分が優秀だからといって、誰でも優秀になれるわけではありません。そりゃ、「そんなこと言ってるからなれないんだ」とか「最初からあきらめるな」とか言われそうですが、分相応を知ることが生きる上での秘訣ではないかと思います。(2014/05/01)

一流経営者のたどり着いた末の言葉だとしたら何とも切ない。深刻化するブラック批判の中で、急にいい子になって自分自身がいい経営人生だったなと振り返りたい、人に言われたい、と思うようになった。どうせならどこまでもブラック批判と闘って玉砕でも勝利でもしてほしい。でないと今まで否定されてきた人は浮かばれない。(2014/04/26)

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