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「大田区をモノ作りのビバリーヒルズに」

大田区の町工場の大胆な勝算

2014年5月2日(金)

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 世界と戦う工場を日本のどこに置くか。4月28日号特集「ニッポンの工場」の取材では、こんな問題意識で日本各地を回った。災害リスクの回避など企業が工場最適地に求める条件が変わってきた。一方、「大田区はモノ作りのビバリーヒルズ」と語る経営者に出会った。その真意はいかに。

中小製造業を象徴する町、東京都大田区(撮影:五十嵐隆裕、以下同じ)

 多摩川沿いの緑地に桜が咲き誇り、心地よい春風が花びらを運んでいた。対岸には川崎市のマンション群が見える。上着を脱ぎたくなるような陽気だったのを覚えている。今からひと月ほど前、4月初めの昼下がりのことだ。

 日経ビジネス4月28日・5月5日合併号の特集「ニッポンの工場」の取材で訪れた町工場は、この緑地のすぐそばにあった。東京都大田区。言わずと知れた、中小製造業の集積を象徴する町だ。20年余りにも渡り、モノ作りの縮小を味わってきた町でもある。

グラフ(1)大田区の製造業の変遷
出所:大田区資料。2011年は統計がないため推計。

 大田区によれば、1983年(昭和58年)には区内に5120カ所あった従業員4人以上の工場は2012年には3分の1の1628カ所にまで減った。製品出荷額も1991年の1兆7465億円をピークに減少が続く。

 今でも路地を歩けば町工場は見つかるけれど、昔に比べればマンションの姿が目立つ。この日の取材でも、大田区で食いしばり続けられるのか、どう踏ん張るのかを率直に聞こうと考えていた。

 しかし、社員数が28人で産業機械などに使う金属部品の切削加工を手がけるマテリアルの細貝淳一社長から返ってきたのは、想像を裏切る言葉だった。「追い風が吹いてきた。いや、ビュービュー吹いている」。

「大田区は高級な中小モノ作りの最適地」と語るマテリアルの細貝社長

 実はこの日の午前中、大田区内の別の企業にも同様のテーマで取材をしていた。マテリアルよりも規模の大きなその企業の経営者は、悩みつつも九州に土地を取得したことを話してくれた。「都心に近くコストの高い大田区で製造業を続けるのは簡単じゃない」という悩みを聞いた直後だったせいかもしれない。やはり、細貝社長の言葉をすぐに納得することはできなかった。

 にも関わらず、細貝社長はこう続けた。「大田区はモノ作りの『ビバリーヒルズ』になるよ」。

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「「大田区をモノ作りのビバリーヒルズに」」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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