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スタバが削れなかった「2円」

税別表示で冷えた消費心理

2014年5月7日(水)

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 個人的な話だがこのひと月、とても煩わしく感じていることがある。コーヒーチェーン「スターバックス」の、ショートサイズのドリップコーヒーの値段が税込みで302円になったことだ。

 3月末までの値段は300円だった。消費増税に伴う同チェーンの価格改定で、支払い額は2円増えたことになる。問題は支払い額が増えたことにあるのではなく、2円という端数にある。下手に千円札でも出そうものなら、698円もの小銭を受け取ることになる。

小銭を持ち合わせているときはいいのだが…

 ご多分に漏れず、私は財布の中の小銭入れが膨らむことが好きではない。愛用の財布は二つ折りで、あまり大きくなるとズボンの後ろポケットに入れづらくなる。

 冬ならば、コートのポケットに入れておけばいい。だが、気温も上がって上着を羽織らないことが増えている。所在がなくなった財布のせいで、片手がふさがったり、わざわざ鞄のチャックを開いたりしなければならないのが億劫でならない。

幸せ小銭計画を破綻させる端数

 そして、「2円」に対する心証をさらに悪化させているのが、メニュー表示だ。カウンターに掲示された価格表には、ショートサイズのドリップコーヒーは280円とある。税抜きの本体価格を表示しているためで、税込みの総額表示は見当たらない。注文の列に並んでいる最中に300円を握りしめ、20円のおつりがくるなと思っていると、いざ会計の段になって慌てて1円玉を探すことになる。

 別にスタバに限った話ではないが、カフェなどを利用する際に、私はあらかじめ手持ちの小銭を確認して、釣り銭があまり生じないメニューを注文することがしばしばある。2円の端数は、そんな私の小さな小さな「作戦」を一気に破綻に追い込む。300円ちょうどの小銭しかないときなどは、特に不快になってしまう。

 金銭感覚のなさを忍んで申し上げると、「えっ、280円で税が入ると300円を超えるのか」という驚きも少なからずあった。携帯電話の電卓機能で280×1.08をしてみると、302.04円。なるほどなるほど、正しい。だが「想定以上に支払い額が増えるのだなぁ」という経験は、少なからず私の心理に影響を与えた。端的に言ってしまえば、スタバより「ドトール」に入ろうかなと思うことが増えたのだ。

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「スタバが削れなかった「2円」」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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