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牛肉大国、豪州の意外な実像

不安定な経営、日本市場に高まる期待

2014年5月13日(火)

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 5月12日号の特集「背水の農 TPPショック、5大改革で乗り越えろ」に連動した、日経ビジネスオンラインの連載の2回目はオーストラリア。世界有数の農業大国で、中でも牛肉は日本の輸入量の約6割をオーストラリア産が占める。日豪EPA(経済連携協定)の合意で日本向け牛肉の関税は今後大幅に引き下げられ、オーストラリアからの輸入量はさらに増える見通しだ。オーストラリアの牛肉業界の実像に迫った。

スージー・チズムさんは520頭の肉牛を3人で育てている。(写真:Steve Christo、以下同)

 首都キャンベラから西に約160kmの農村、アデロン地区。広大な農場で、放し飼いの肉牛が悠々と牧草を食べる。オーストラリアの畜産業の広大さを示す例えとしてよく言われる「山手線の内側の広さに、一家族が数千頭の牛を放牧している」の通りの光景だ。

 アデロン地区で黒毛のアンガス種の繁殖農家を営むスージー・チズムさんは30年前に畜産の仕事を始めた。現在は約520頭の肉牛を飼育。お手伝い2人と一緒に、3人で農場を切り盛りしている。

 生まれた子牛をある程度まで育て、肥育農場に売るのが仕事。チズムさんが育てた肉牛は、アデロンと同じニューサウスウェールズ州にある丸紅の豪牛肉生産子会社、レンジャーズ・バレーの肥育場に売られ、最終的に日本などに輸出される。

 国内アンガス種の協会に所属する畜産農家の平均に比べ、脂肪交雑(さし)などが多いことから、業界内でのチズムさんの評価は高い。「成長ホルモンは使わず、土壌や水質などの環境に細心の注意を払って良質な肉牛を育てている」と胸をはる。

 オーストラリア国内で飼育する肉牛は現在約2800万頭と、人口(約2200万人)を上回る。国内消費が限られることから、オーストラリアは1870年代から英国など海外各国に牛肉を輸出し、外貨を稼いできた。現在は年間約230万トンの牛肉生産量の3分の2を輸出する。

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「牛肉大国、豪州の意外な実像」の著者

須永 太一朗

須永 太一朗(すなが・たいちろう)

日本経済新聞証券部

2003年一橋大学社会学部卒業、日本経済新聞社に入社。西部支社(福岡)で警察、企業、県政を順に担当。その後は主に証券部で日本株相場を取材。14年3月、日経ビジネス記者に。17年4月、日本経済新聞証券部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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