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日本人は教えることが嫌いな国民!?

狭く深くの日本人、浅く広くのイラン人

2014年5月22日(木)

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 日本人は「分かりません」とか「すみません、詳しい情報が現在手元にございません」といった表現を頻繁に使います。多くのイラン人には、この表現がとても気になります。場合によって、「日本人は物事を教えたくないのでは」と誤解することさえあります。

 筆者は仕事の関係で、日本人インストラクターが行うイラン人向けの研修に出席する機会が頻繁にあります。その際、質疑の場が非常に重要になります。研修生として参加するイラン人は多くの情報を手に入れようとします。入手しようとする情報は必ずしも研修の内容に限りません。

 こうしたイラン人にとって、日本人インストラクターが行う研修は、質の低いものに見えがちです。日本人インストラクターは自分の専門分野に関する話しかしないので、研修に参加したイラン人が抱く疑問がそのまま残ってしまうからです。

 日本人は、ある分野に関心を持つと、その分野をできる限り深く理解しようとします。例えば、趣味に関すること。スポーツ、舞踊、討論会、勉強会などに関する日本人学生の熱心さには目を見張るものがあります。「将来、仕事にできるのでは」と思うほど、皆が必死に頑張ります。

 一方、イラン人のやり方は、日本の学生の正反対と言えるかもしれません。我々イラン人は自分たちのことを「浅い海」に例えます。幅広い分野について、少しずつ知っているからです。それは、スマートであるように見えるかもしれませんが、専門性の低さを示すものでもあります。

イラン人は広く浅く

 例えばイランでは、医学部の学生であっても、コンピュータを修理したり、自動車のエンジンについての専門的な話をしたりするのは当然のことです。もちろん、日本にもこのような人はいます。しかし、イランでは、こうした人の割合が間違いなく日本より大きいです。

 小学校時代から1つのスポーツに集中する子供はほとんどいません。バレーボール、サッカー、バスケットボール、卓球――多くの子どもがどれも楽しんでいます。一人のこどもが、このすべての種目において優れていることも珍しいことではありません。勉強でも同じです。社会学を専攻する学生がエンジニアリングに関する情報を発信するのは珍しいことではありません。

 イラン人が持つこうした性行には良い面と悪い面があります。良い面は、人間関係が広がることです。あらゆる分野について少しずつの知識を持っているので、共通の話題をみつけることはかんたんです。このため、初対面の人とでも、長時間にわたって話し合うことができます。

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「日本人は教えることが嫌いな国民!?」の著者

サイードレザ

サイードレザ(えってはでぃー・さいーどれざ)

コラムニスト・翻訳者

イラン生まれ。テヘラン大学外国語学部日本語学科卒業。韓国のインハ大学院政治・国際関係を専攻。現在、東アジアを中心にイランの通信ネットワークにて記事を寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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