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孫社長が人を惹きつけるのは、「カリスマ話法」があるからだ

優れたリーダーに学ぶビジョンの伝え方

2014年5月27日(火)

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 本連載では、昨年まで米ビジネススクールで助教授を務めていた筆者が、世界の経営学の知見を紹介して行きます。

 さて最近は、リーダーシップにおける「ビジョン」の重要性に、注目が集まっています。ビジョンとは「その企業が何を目指しているのか」の将来像を示すことです。「優れたリーダーには、優れたビジョンが重要」とは、よく言われるところでしょう。

そもそも「良いビジョン」ってなんだ?

 他方で、「では優れたビジョンはどういうものか」と聞かれると、答えに窮する方が多いのではないでしょうか。なんとなくの感覚はあるかもしれませんが、「これが優れたビジョン」というはっきりした定義があるわけではありません。

 実は、世界の経営学ではこの「リーダーのビジョン」という曖昧な概念に対して、心理学や統計分析を使って、多くの研究が行われています。そこから色々な知見が得られているのです。

 ビジョン研究は膨大で、その全貌を1度に書き切ることは不可能です。そこで今回は、私が独断で「ビジネスパーソンに有用かもしれない」と考える2つの切り口に焦点を絞ってご紹介します。それは「ビジョンの特性」と「ビジョンの伝え方」です。

「リーダーのビジョン」に求められる特性とは

 リーダーのビジョンの重要性は、色々なところで語られています。例えば「20世紀最高の経営者」と言われたGEの元CEO(最高経営責任者)ジャック・ウェルチ氏は、部下を評価する際に「業績は優秀だが自分のビジョンに共鳴しない部下」と「業績はイマイチだけどビジョンに共鳴している部下」であれば、後者を会社に残し、前者にはGEを去ってもらっていたというのは有名な話です。

 そして、優れたビジョンが企業の業績によい影響を及ぼす可能性も、多くの研究で示されています。今でもよく研究者に引用される研究は、米メリーランド大学のロバート・バウム達3人が1998年に「ジャーナル・オブ・アプライド・サイコロジー」に発表した論文です。

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「孫社長が人を惹きつけるのは、「カリスマ話法」があるからだ」の著者

入山 章栄

入山 章栄(いりやま・あきえ)

早稲田大学ビジネススクール准教授

1996年慶応義塾大学経済学部卒業。98年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。2008年、米ピッツバーグ大学経営大学院より博士号(Ph.D.)を取得、米ニューヨーク州立大学ビジネススクール助教授を経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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