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3日で起業、しちゃいなよ!

常識を壊す54時間の起業体験

  • 江村 英哲

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2014年5月27日(火)

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ベンチャーの新規株式公開(IPO)が増加する中、起業に関心を持つ若者も目立ってきた。そんな中で注目を集めるのが、わずか3日間で起業するという体験イベントだ。熱狂に包まれる現場に潜入した。

 ベンチャーに追い風が吹いている。2013年の新規株式公開(IPO)は54社と6年ぶりの高水準だった。今年のIPO企業数は70~80社と見る市場関係者が多く、足元では機運が高まっている。経営者にとってIPOはひとつの到達点だ。育んだビジネスが投資に値するかを世に問うて、資金を集めることで一段の成長が望めるからだ。しかし、大手ベンチャーキャピタルのアナリストは「投資家は、もっと早い段階で有望なビジネスが生まれていることに気が付いている」と話す。

 その一つがわずか3日で新しいビジネスを生み出す取り組み、「スタートアップ・ウィークエンド(SW)」と呼ばれる起業体験イベントだ。

 起業を志す面々が金曜日の夜に集まり、日曜日の夜までの54時間で新しいビジネスを作り上げてしまおう、という企画である。米シアトルで始まったSWは各国の非営利団体(NPO)が運営し、これまで世界115カ国、470都市で1200回以上開催された。日本でも東京や横浜をはじめ名古屋、大阪、福岡、沖縄など各地に広がりを見せている。

 協賛するのは米グーグルや米アマゾン・ドット・コムなど。日本でも開催地ごとにスポンサー企業が付く。世界ではSWで生まれたアイデアが実際に事業化した例も多い。日本でも古い着物を海外市場で販売するウェブサイトなどビジネスに結びついた例も次第に増えているという。

 4月25日~27日にかけて大阪で開催された第4回SW大阪に参加してみた。何も知らない人間がはたから見れば、同窓会かと思うほど参加者が遠慮なく議論しあう熱狂的な集まりだった。

面識のない参加者たちは個々の特技を持ち寄ってビジネスチームを結成する(写真=久岡 健一、以下同)

 会場に詰めかけたのは大手企業の技術者やウェブデザイナーのほか大学生も多かった。ゼロからビジネスを検証してモデルを組み立てていく。白熱した話し合いの中でアイデアを磨き、実践的な形へと練り上げる。事業が生まれるまでの胎動を凝縮して体験することで、参加者それぞれが持っていた常識が打ち壊されていく様子が伝わってきた。

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