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野球を面白くする走塁秘話

「赤い手袋」柴田から連なる韋駄天選手たち

2014年5月30日(金)

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 「走る野球にスランプなし」と言われる。豪打が売り物のチームは主軸打者の調子によって、成績が大きく左右される。だが、足を生かすチームの攻撃は浮き沈みの幅が小さい。ホームランは野球の華だが、スピードのある機動攻撃も魅力にあふれている。

 1番福本豊四球、二盗。2番大熊忠義の二塁ゴロで福本三進。3番加藤秀司(英司)の犠牲フライで福本生還…。1970年代の「強い阪急」には、こんなノーヒット先制点が多かった。当時の阪急は「世界の盗塁王」福本の足を最大限に生かす攻撃をよく見せた。送りバントで相手に1アウトを与えるよりも、果敢に走る攻撃はリスクを伴うがスリルがあり、格好もよかった。

 投手のクイックモーション、牽制の技術や内野手のバント守備が進歩して、阪急式の足で奪う得点は少なくなった。それでも、走るチームと走らないチームの明暗は相当はっきりと表れている。

今季も「走るチーム」が好調

 セでは片岡治大を加えた巨人、丸佳浩、菊池涼介を中心によく走る広島が上位で頑張る。パでは本多雄一、松田宣浩ら打って走る選手が多いソフトバンク、走れる1番打者ヘルマンを獲得したオリックスが好調。対照的に片岡、ヘルマンを失った西武は低迷し、バレンティンらの一発に頼って、あまり走らないヤクルトも苦しい戦いを続けている。

 盗塁は得点圏へ走者を進める利点があるほかに、相手バッテリー、守備陣を心理的に揺さぶる効果もある。俊足選手が出塁して、走るそぶりを見せると、別人のように変わる投手がいる。ステップする足をあまり高く上げないクイックモーションで投げるからだ。球威は落ちるし、配球も速球系が多くなって打者に狙われやすい。

 守備側の不安をあおる小道具を使って効果を上げたのは、V9巨人の1番打者柴田勲だった。

 ヘッドスライディングで手を傷つけないため、両手に「赤い手袋」をはめた。それがトレードマークになった。マスコミもはやし立て、守備側は赤色におびえた。似た効果を上げたのは、83年に今もセ記録に残る76盗塁をマークした巨人・松本匡史だった。青い手袋をして疾走する姿は「青い稲妻」と表現され、相手に大きなプレッシャーを与えた。

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「野球を面白くする走塁秘話」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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