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アベノミクス批判に反論する

「追加緩和なし=株安」から「追加緩和なし=株高」へ

2014年5月30日(金)

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 今年に入って4月まで、日経平均株価が4か月連続下落するなど日本株の低迷が続いています。その理由はアベノミクスにあるとの批判が市場では強まっています。

 しかし、この批判は的を射たものと言えません。むしろ、ここまでのアベノミクスの進捗は想定を上回るもので、評価されてしかるべきと考えています。今回はアベノミクス批判に反論をします。

 アベノミクスに対する批判として多いのは次の3つです。

  • 追加緩和がない。
  • 成長戦略の進展が遅い。
  • もっと経済政策に専念すべき。

 今回はこの中で株安の理由として批判されることが最も多い「追加緩和がない」を取り上げます。

異次元緩和は称賛されたが。。。

 昨年4月4日の政策決定会合で、物価安定目標(前年比2%程度の消費者物価の上昇)を達成するために、日本銀行は大規模な国債購入を柱とした「量的・質的緩和」(いわゆる異次元緩和)を決定しました。

 日本株はこれを好感して大幅高、証券会社のエコノミストや株式ストラテジストの多くは「よくやった」と黒田東彦総裁を讃えました。しかし一方で、彼らは物価目標の達成は困難と見て、決定直後から追加緩和を主張していました。効果を疑問視しながら称賛するのは矛盾しているように感じます。

 この点に関する説明は「物価目標は達成困難だから、追加緩和で株価を持ち上げることが必要だ」ということでした。その後彼らは投資家に対し「日銀は追加緩和をする。だから日本株は上昇する」との説明を繰り返し、「追加緩和あり=株高」/「追加緩和なし=株安」の認識が市場で広く共有されるようになります。

裏切られた追加緩和期待

 しかし、異次元緩和から1年以上が経過した今でも追加緩和はありません。追加緩和を期待して日本株を買い付けていた投資家は徐々に売却し、株価は下落しました。株安を受けて日銀批判が強まり、それがまた売りに繋がるという形で日本株は低迷を続けます。

 特に4月8日、政策決定会合後の記者会見で黒田総裁が「追加的な緩和は現時点では考えていない」と発言したことを受けて追加緩和期待がしぼみ、当日の日経平均は前日比202円安、翌日は307円安と大きく下落しました。

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「アベノミクス批判に反論する」の著者

門司 総一郎

門司 総一郎(もんじ・そういちろう)

大和住銀投信投資顧問/経済調査部部長

アジア株ファンドマネージャー、チーフストラテジスト、投資戦略部長などを経て、2014年より経済調査部部長。 同社ホームページに「市場のここに注目」を掲載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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