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トゥルーマン・ショータイム

2014年6月11日(水)

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 人はなぜ、自分が生まれ育った街がテレビに映ると、チャンネルを合わせたり、はたまた録画したりするするのだろうか。

 バラエティでも、報道でも、ドラマでも。

 すまない。勝手に普遍化していた。
 私は「する」のだが、皆さんはどうですか。

 以前、新井素子さんが「そういえばウチの旦那も、田舎が出てくる番組は、バラエティでも映画やドラマでも必ず録画してる」と不思議そうに書いていたので、そういう嗜好の人は男性にはけっこう多いのかもしれない。反対に、その行為は新井さんには「不思議そうに」映ってもいたわけだ。

 ちなみに新井さんのご主人のご実家はO県某所であって、過去の事件やそれを元にしたミステリーの映画化やドラマ化も多くなされている場所なので、テレビに登場する機会もけっこう多かろうと思われる。

 たとえば「アド街ック天国」や「鶴瓶の家族に乾杯」などのご当地探訪バラエティで、自分が住んでいるところがロケ地になっていれば「どんな店が紹介されるのか」「知ってる人が出てくるかも」といった興味から、チャンネルを合わせるのは、まあ自然な行為ではあるだろう。

 ドラマでも、大河ドラマやテレビ小説だと、舞台となった土地の観光事業活性化と経済的に強く結びついているから、やはり無視は出来ない。主人公は「地元の生んだヒーロー」であったりもするわけだし、他地方の人よりは子供のころから馴染みがある。その描かれ方が気にかかるのも、これも当然だ。

 水戸黄門や寅さんなどの諸国漫遊物はどうだろう。

 これらの作品ではフィクションの割合がかなり多くなるが、どちらも盤石の人気を誇ったシリーズであり、してみると、やはりたいていの人は、地元がテレビや映画に映るのは嬉しいと感じているということか。

 単なる郷土愛?
 自分の場合は、どうもちょっと違うようである。

 ウチの田舎の皆さんにはたいへん申しわけないが、私はとにかく幼少期から、一刻も早くあの狭い盆地から脱出したかった人間であり、念願かなってそうなっているので、そうした恥ずかしい言葉でむりやりくくられてしまうと、違和感や反撥が少なからずある。

 しかし。
 そのような人間であっても――。

 私の手元には古い東野英治郎時代の「水戸黄門」の録画が2回分だけ、ベータのビデオで残っている(録画はさすがに再放送時のものです)が、その2回とも黄門様御一行が生まれ育ったわが町にやってきた回なのだった。

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「トゥルーマン・ショータイム」の著者

とり・みき

とり・みき(とりみき)

マンガ家

熊本県出身。ギャグマンガをメインにしながら、エッセイコミックやストーリー物も手がける。94年『DAI-HONYA』98年『SF大将』で星雲賞、95年『遠くへいきたい』で文春漫画賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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