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グーグルは神なのか

「忘れられる権利」判決で惑うグーグル

2014年6月16日(月)

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 最近、ある日本企業はグーグルが変更した検索アルゴリズムでダメージを受けた。それまでは検索結果の上位に表示され、多くのユーザーが流入してくる窓口となっていたが、通達もなく変えられたアルゴリズムでその企業のページは検索結果の奥底に沈んだ。「社内のエンジニアですぐに対応できたため、被害はそこまで大きくはない」とその企業の担当者は胸をなで下ろす。だが、「刺激したくないので社名を出したくない」とグーグルというインターネット時代の神を前に恐れおののく。

 グーグルが振り下ろす鉄槌におびえる企業は多い。日本ではポータルサイト最大手のヤフーがグーグルの検索エンジンを採用していることから、事実上9割以上のパソコン利用者がグーグルの検索アルゴリズムを介してインターネットで情報を得ている。グーグルの検索アルゴリズムは絶対的であり、結果の上位に表示されなくなることは、存在こそしていても、事実上、人目に晒されなくなるに等しい。

 グーグルは検索結果を意図的に操作されることを徹底して嫌う。検索エンジンのアルゴリズムを解析して上位表示を目指すSEO(検索エンジン最適化)の存在を認めない。利用者が求めている情報に対して最適な解を出す。そのためだけにアルゴリズムの微調整を繰り返し、企業が意図的に露出を高めようとする行為の排除に動く。

 グーグルの支配を嫌う人たちは徹底したこれらの差配を「神のようだ」と揶揄する。確かに神の裁きを受けた企業の被害は無視できない。瞬時に売り上げに影響し、上場企業の場合は株価にまで影響を及ぼすこともある。だが、グーグルは意に介さない。あくまでも利用者側に立ち、あくまでもアルゴリズムが機械的に判定しているだけだと主義主張は一貫している。過去にはグーグル日本法人自身がマーケティング活動でガイドライン違反を起こし、自社サイトにペナルティを科した。身内にも両社無く鉄槌を振り下ろすことからも分かるようにブレがない。

グーグル日本法人は2009年、自社が定めるガイドラインに違反したとして、自らの「google.co.jp」の価値判定を下げた

 そのグーグルが今、かつてないほど狼狽している。きっかけは欧州連合(EU)の最高裁に相当する欧州司法裁判所が、5月半ばに下した「忘れられる権利」を認める判決だ。

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「グーグルは神なのか」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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