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審判の“不在”こそが名勝負

サッカーW杯で考えたジャッジの有り様

2014年6月27日(金)

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)の開幕戦、ブラジル-クロアチア戦で主審を務めた日本人審判・西村雄一のPK判定の正否が世界的な論議を巻き起こした。サッカーに限らず、スポーツにはジャッジを巡る紛糾がつきもの。我がプロ野球にも、逆のコールだったら球史が変わったかも知れない判定がヤマほどある。

 ブラジルにPKを与えた「西村ジャッジ」がそうだったように、揉めるのは「どちらとも取れる」プレーだ。反則とされたクロアチア側のプレーが、もし不問に付されたとしたら、ブラジル側から文句が出ただろう。だが、そのおかげで同点PKを決めたから「当たり前のジャッジ」と言い、逆に不利を被ったクロアチア側はマスコミ、ファンを含めて一斉に不服を唱えた。

 最近のプロ野球では、連敗中の広島が西武戦での二塁封殺プレーで不利な「アウト」を宣告された。「限りなくセーフに近い」プレーであり、監督の野村謙二郎が飛び出して抗議した。

 だが、「ボール、ストライクと、アウト、セーフのジャッジに関して異議は唱えられない」とルールブックにあり、判定が変わるはずもない。そこで、不利を被った側の怨念がいつまでも残る。

新人、長嶋が猛抗議

 判定トラブルは大舞台の大事な場面になるほど目立ち、記憶に残る。日本シリーズで有名なのは、「円城寺 あれがボールか 秋の空」という戯れ歌が残る1961年の巨人-南海戦である。

 巨人の2勝1敗で迎えた第4戦。9回2死まで南海が3対2とリードし、2勝2敗のタイに持ち込めそうだった。2死満塁で打席に立ったエンディ宮本のボールカウントは1ボール2ストライク。投手スタンカの低めの球を見逃して試合終了と思われたが、主審・円城寺満の判定はボール。その直後に宮本の逆転サヨナラ右前打が出た。4勝2敗で巨人が日本一になったが、この1球がシリーズの分岐点だった。

 試合後、南海勢は円城寺に詰め寄り、問題の1球のボール判定をなじった。捕手の野村克也もその輪の中にいた。後に、「よし、ゲームセットと思って、マウンドのスタンカのもとへ駆け寄ろうとした。捕球の時、ちょっと腰を浮かしたので主審は見にくかったのだろう」と悔やんだ。

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「審判の“不在”こそが名勝負」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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