• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

トヨタ自動車の統計学活用に60年以上の歴史

2014年7月3日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回までの連載「第1回 仮説は最初に立てるな!」「第2回 分析の前に決めるべき3つのこと」「第3回 顧客満足度と購買頻度、どちらを上げる?」では、解析をするための重要な考え方を紹介した。

 そして、実際に先進企業はどのような考え方でデータ分析をしているのかを「第4回 ソフトバンク時価総額2位の秘訣はデータ重視」で紹介した。

 今回は前回のソフトバンクモバイルに続き、企業訪問の第2弾としてトヨタ自動車を訪問。

 トヨタ自動車内での統計学活用を推進する、同社のTQM推進部・SQCグループ渡邉克彦グループ長に話を聞いた。

西内:トヨタ自動車さんでは、統計学を全社的に取り入れているとお聞きしました。まず、渡邉さんがどういう形で統計学活用の推進に関わられているのか、お話しいただけますか。

トヨタ自動車TQM推進部渡邉克彦氏

渡邉:トヨタでは問題解決の有効なツールとして「Statistical Quality Control」、略してSQC(統計的品質管理)を根付かせる取り組みをしています。

 社員向けのSQC研修、実践における活用支援、さらに実際に社員がSQCを活用して業務を改善した事例を発表する大会の開催などです。そこで紹介された改善事例は社内にも広めていき、社員1人ひとりが統計的ものの見方・考え方を活用して、仕事の質や技術力の向上に繋げていくことが仕事です。

西内:先日、トヨタ自動車さんに招待されての社員発表会で統計学活用の講演をしたのですが、技術系、事務系、営業系を問わず大勢の方が参加されていて、大変な盛況ぶりでした。

渡邉:SQC全社大会ですね。弊社では技術系約160部署を中心に、SQCの事例を募り、選考会でプレゼンしてもらっています。その選考会を勝ち抜いたものを、年1回のSQC全社大会で発表するようにしています。全社大会は1回ですが、予選もあるので、実際の現場レベルを含めると全体ではかなりの数、統計を活用した業務改善をしていると思います。

西内:かなり大規模に、全社員を巻き込んでらっしゃいますね。選考会では、どんな形で事例のプレゼンがされるのでしょう?

渡邉:トヨタではプレゼンの型があるんです。まず、1番目が問題の明確化、2番目は現状把握、3番目は目標設定……というように8段階の問題解決ステップがあり、これに従ってプレゼンも進めていきます。ちなみに、この問題解決ステップは、トヨタに入社してすぐ全員が学ぶことになっているんですよ。

<トヨタの問題解決・8つのステップ>

  1. 問題の明確化
  2. 現状把握
  3. 目標設定
  4. 要因解析
  5. 対策立案
  6. 実行
  7. 効果確認
  8. 標準化と管理の定着

 愚直なまでに徹底的にこの思考法を鍛えていき、そして、問題解決するために統計をツールとして活用しよう、というのが弊社の考え方です。

コメント0

「1億人のための統計解析」のバックナンバー

一覧

「トヨタ自動車の統計学活用に60年以上の歴史」の著者

西内啓

西内啓(にしうち・ひろむ)

統計家

社会にイノベーションを起こすためのさまざまなプロジェクトにおいて調査、分析、システム開発および戦略立案をコンサルティングする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長