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人間は死んでも、会社は死なない。目的と手段と美意識について

人が美しく生きることと、会社が美しく生きること

2014年7月9日(水)

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 目的と手段。

 よく「目的と手段をはき違えてはならない」という表現をします。このような言い方をするとき、得てして目的のほうが手段よりも格が上だという意図が入っているものです。

 しかしながら最近、思うことがあります。実はその考え方がある種のステレオタイプで、手段のほうが目的より上の場合もあるのではないか。または、ある人にとってはそれが手段であっても、別の人にはそれが目的として認識されているのではないか、ということです。

人によってはデザインは目的である

 具体的な例で解説してみます。

 デザインの仕事で考えてみましょう。デザインは手段です。何かの目的、例えばこの商品を売りたいとか、あるいは何かの課題を解決したいとか、そういう目的に対してどのような手段をとるかがデザインです。そう考えると極端な話、「目的至上主義」の人にとっては、目的さえ達成していれば、究極的にはデザインなんてどんなものでも構わないということだってあり得ます。

 ところが、デザインを生業としている人にとってはどうでしょうか。そう頭では理解していたとしても、自分がデザインとして美しくないと感じるものを受け入れることができるでしょうか。いくら目的を達成するとしても、自分の美学に合わないものは結局のところ選択しない。そんな人も多いのではないでしょうか。

 すなわち、後者の場合、デザインが手段なのではなく、デザインすること自体が目的だと捉えているからとも考えられます。目的以上に手段が大事。あるいは、一般的に手段と思われていることが目的化しているともとれます。

ファッションを目的としている人もいる

 もうひとつ、ファッションを例に考えてみましょう。人間の魅力は何で決まるのか、その本質は中身だ。そう考える人にとっては、ファッションなんてしょせん手段にすぎないし、どうでもよいものかもしれません。確かに年齢を重ねていくにつれて、だんだんと人の外見など気にならなくなるものです。

 では、そうかといって自分をどう着飾るかということは本当に本質的ではないと言い切れるでしょうか。そこに情熱をかけ、美意識を持って取り組んで、それが手段ではなく目的化している人だって、デザイン同様にいるのではないでしょうか。

 「男性は女性にもてたいからオシャレする。女性はオシャレしたいからオシャレする」と何度か聞いたことがありますが、これはつまり男性にとっては目的がもてることで、手段がファッションということ。しかし、女性がいくつになってもオシャレであろうとするのは、必ずしも異性にもてたいからではなく、オシャレすることそのものが目的になっているという意味なのでしょう。

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「人間は死んでも、会社は死なない。目的と手段と美意識について」の著者

柳澤 大輔

柳澤 大輔(やなさわ・だいすけ)

面白法人カヤック代表取締役

1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。数千~数万人規模のネットサービスを幅広く展開。ユニークな人事制度や、ワークスタイルなど、制度面も実験中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員