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「変わりたい」人が変われないワケ

性格を決めるのは「わたし」

2014年7月15日(火)

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 「自分のことが嫌いだから、こんな性格を変えたい」という人は、実は本当は変わりたくないのだといったら驚かれるでしょうか。変わりたいといいながら、変わりたくないと思っている、というのは一体、どういうことなのか。もしも変わるとすれば、どうすれば変われるのかを考えてみましょう。

自分のこと、好きですか?

 カウンセリングにこられる人に「自分のこと、好きですか」とたずねると、ほとんど例外なく「嫌いです」という答えが返ってきます。

 「自分が嫌い」という人は、当然そんな自分のままでいいと思っているわけではなく、例えば、「私は性格が暗く引っ込み思案なので、人とうまくコミュニケーションを取ることができません。こんな私の性格をどうすれば変えられるでしょうか」といいます。

 「性格」というと、生まれつきのもの、変えられないものと思われがちですが、簡単ではないが、変えることも可能だとアドラーは考えます。変えられないというニュアンスでとられることがないように、アドラーは「性格」を「ライフスタイル」という言葉で表現します。

 ライフスタイル(性格)は、何かの問題を解決する時の個人に特有なパターン(癖)であり、自分や他の人、また、この世界をどう見ているかということです。何かの問題にぶつかった時に、その問題を解決できる能力があるかどうか、あるとしたらどう解決するか、そういったものはある一人の人間において、大体一定していています。

 とはいえ、このライフスタイル(性格)は生まれつきものではありません。同じ家庭に生まれ育ったにもかかわらず、子どものライフスタイルが一人一人違うことはよく知られています。ライフスタイルが違うことは、子ども自身が自分で決断してライフスタイルを選んだと考えなければ説明できません。

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「「変わりたい」人が変われないワケ」の著者

岸見 一郎

岸見 一郎(きしみ・いちろう)

哲学者/日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問

1956年、京都生まれ。現在、京都聖カタリナ高校看護専攻科、明治東洋医学院専門学校教員養成科、鍼灸学科、柔整学科非常勤講師。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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