• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

習近平が北より韓国を先に訪問した3つの理由

前例を重視しないリーダーが目指すもの

2014年7月10日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 中国共産党の意向に沿った報道をする傾向にある英字日刊紙「CHINA DAILY」の7月5日の1面は衝撃的なものだった。習近平国家主席がソウル大学工学部で講演(7月4日)した後、満面の笑みで学生や関係者と交流している写真を掲載した。

 習近平国家主席はブルーのネクタイを着用していた。筆者が見る限り、習近平国家主席は共産党のシンボルである赤ではなく、青いネクタイを着ける傾向がある。特に外遊時においてそうだ。この傾向は、前任者である胡錦濤氏に比べて強い。

 その理由は定かではない。どうしてもイデオロギー的なものを反映する“赤”を習近平国家主席本人が敬遠しているのだろうか。

 それとも、「赤だけでなく、他の色も織り交ぜていこう」と共産党指導部が合意したものなのか。現在の政治局常務委員のお披露目式となった第18回党大会では、7人のうち6人が赤いネクタイを着用していた。青いネクタイをしめていたのは、反腐敗闘争を現在担当している王岐山氏だけだった。

 あるいは、たまたまなのか。

 中国共産党政治はただでさえ不透明で、その内情が表に出てこない。それだけに、目に見えるあらゆる光景や現象を注視しなければならない。

“Concerns voiced over Japan”

 1面記事のタイトルだ。中国と韓国が日本を巡って意見を共有し、日本に対して圧力をかける--との内容の記事であることは容易に想像できた。

 「習近平は、第二次世界大戦で勝利した歴史を韓国と共同で2015年に祝おうと提案した」という見出しをはさみ、記事の冒頭が以下のように続く。

 「金曜日(7月4日)、中韓両首脳は日本の新たな軍事政策を巡って国家としての意見を共有した。東京がその軍事的立場においてランドマーク的なシフトを宣言した後のことだった。2人は両国が過去において日本の軍国主義の下で共通の悲しみを被ったことも共有した」

日本の歴史修正主義を懸念

 筆者は現在、スモッグに覆われた北京の一角で本稿を執筆している。
 習近平国家主席の訪韓に同行した関係者に話を聞いた。彼はこう語った。「習主席がこのタイミングで訪韓する目的は主に3つあった。1つは、朝鮮半島の未来について立場を共有すること。次に、日本の歴史認識や安全保障政策について立場を共有すること。最後に、中韓の企業家交流を促し、経済貿易関係を強化することだ」。

 日本政府が集団的自衛権の条件付き行使容認を閣議決定した直後という微妙なタイミングで、習近平国家主席は「ここぞ」とばかりに日本を牽制する発言を繰り返した。

コメント0

「米中新時代と日本の針路」のバックナンバー

一覧

「習近平が北より韓国を先に訪問した3つの理由」の著者

加藤 嘉一

加藤 嘉一(かとう・よしかず)

国際コラムニスト

現在米ハーバード大学アジアセンターフェロー。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本音と建前が違うことが問題の温床になっている。

川野 幸夫 ヤオコー会長