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シーズン後半は緊急補強選手に注目

必死の外国人選手たちがペナントレースを沸かせる

2014年7月11日(金)

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 チーム編成に誤算はつきもの。主力選手の故障や不振。大金を投じた外国人補強やドラフト組の当て外れ。さらには期待した若手の伸び悩み…。このままではズルズルと沈んで、観客動員にも響く。

 そこで球団は開幕後にも「緊急補強」という手を打つ。「テコ入れ」の効果をもたらすものがある一方で、ただの「ドロ縄」で終わったものも少なくない。

 楽天の監督代行、大久保博元が初めて一軍で采配を振るい、新人の松井裕樹がプロ初勝利をマークした7月2日のオリックス戦。2-0だったこの試合で、決勝の2号2ランを放ったラッツこそ、6月17日に入団したばかりの緊急補強選手だった。同選手は出場2戦目だった6月22日の阪神戦でも、能見篤史KOの口火となる先制2ランを放っており、今のところは数多い緊急補強の中でもヒットと言えるものになっている。

 昨年の日本一・楽天は退団した5番、三塁手マギーの穴埋めに、ヤンキースからユーキリスを獲得した。実績も実力も今年来日した外国人勢の中で最高であると見られた。その片鱗はチラリと見せたが、痛めていた左足かかとのケガが悪化し、5月7日に検査・治療のため帰国してしまった。

 間髪を入れず、楽天は昨年まで巨人でプレーしたボウカーを呼び寄せ、6月にはラッツの獲得だ。緊急事態がいかに深刻だったかが分かる。

 これで不振を極めていた主砲ジョーンズに復調の気配が見えた。大久保はジョーンズ、ラッツ、ボウカーを4、5、6番に並べる打順を組むなど、なりふり構わない緊急事態への対応ぶりだ。

 大物外国人の誤算に泣いたのはオリックスも同じ。守備の名手、オジー・スミスの再来と言われたベタンコートを獲得したが、太り過ぎて最盛期の面影なし。おまけに右足を痛めて、ほとんど戦力にならないまま、7月2日に検査・治療のため帰国した。

 この事態を見越していたかのように、球団はベタンコートより格下の元大リーガー、外野手のバトラーを5月末に獲得した。年俸が安く、28歳と若いのは魅力的だが、優勝へ向けて戦力になるかどうかは、まだ分からない。

 これに比べると、5月初めに西武入りしたメヒアは、故障が多い主砲・中村剛也の代役を無難に務めている。こちらも、3A暮らしが長い28歳。大リーグに残れなかったこのクラスの選手は、老いた元有名大リーガーより成功する確率が高いようだ。

 投手陣に緊急のテコ入れをしたのは日本ハムと阪神。日本ハムは4月21日に大リーグ経験のないカーターを獲得。中継ぎでフル回転する同投手の頑張りで、出遅れていたチームは少し上向いた。阪神は元日本ハム、元レンジャーズの建山義紀を6月末に取った。中継ぎ陣の若返りが求められていたが、皮肉にも建山は投手陣で最高齢の38歳。横手からのスライダーが渡米前のように通用するかどうか、不安が残る。

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「シーズン後半は緊急補強選手に注目」の著者

浜田 昭八

浜田 昭八(はまだ・しょうはち)

スポーツライター

アマからプロまで野球一筋半世紀という超ベテランのスポーツライター。現場取材にこだわり続けて、今日も記者席から白球を追う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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