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“迷惑物質”で走る「未来のクルマ」

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の夢は実現するのか

  • 江村 英哲

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2014年7月11日(金)

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 下水を活用してFCV(燃料電池車)を走らせる実験が福岡市で始まろうとしている。試験が成功すれば、水素ステーションの全国的な普及の一助となる可能性を秘める。映画の世界の話だった“迷惑物質”の有効活用は本当に実現できるのか。

 下の写真を見てほしい。汚泥を固めて処理する、ある下水処理場の写真だ。「この汚泥でクルマが動きます」と聞いて、にわかに信じられるだろうか。汚泥の元は台所や水洗トイレ、工場から流れ出た下水だ。有毒なガスも発する泥の塊を見たら、クリーンな次世代の環境対応車「FCV(燃料電池車)」の動力になるとは思えない。泥でクルマが動き、おまけに水しか排出しないとしたら、まるで錬金術だ。

生活排水などから発生した汚泥。メタンガスを生成して水素を取り出し、FCV(燃料電池車)のエネルギーとして利用する

 この「臭い迷惑物質」というイメージが強い下水を有効活用しようと挑戦を始めたのが福岡市だ。2004年から水素エネルギー戦略会議を立ち上げて、いち早く水素社会の実現を目指してきた。水素を取り出す仕組みはそれほど難しくはない。まず下水に含まれる汚泥を濃縮・腐敗させてバイオガス(メタンガス55%、二酸化炭素45%)を発生させる。そしてメタンガスから水素を製造し、水素ステーションに貯蔵してFCVに補給する。

 この仕組みは福岡市中部水処理センターで導入される計画だ。博多湾に面した同センターは福岡市役所からクルマで15分ほどに位置する。市内から出た下水の約40%を処理する1966年に設立された古い施設だ。ここでは1980年代半ばからメタンガスを利用した発電で電気を回収する「バイオマス発電」など、先進的な取り組みを続けてきた。

 同センターの無津呂雄二所長は「今年度中に試験運転が始まる水素ステーションのために、バイオガスの製造能力を増やす準備をしている」と話す。

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